ありのままで
まるで自分の心をどこかに置き忘れてしまった
そんな違和感を感じながら
君の前に立っている
「ありのままでいい」
コントロールの聞かないロボット
心の片隅で慌てながら
冷たく私の声がこだまする
「ありのままでいい」
噛み合わない歯車
耳障りな音を響かせながら
私は身動きができない
「ありのままでいい」
もう、君の声も聞こえない
もう、君の話もわからない
もう、自分の本当の姿がわからない
ガラクタのようになったロボット
歯車を軋ませながら
それでも歩いている
一度壊れてしまえば
元に戻るのだろうか
今日、君に微笑み語りかけてみた
ありのままでいることが
普通であることが
こんなにも幸せだとは