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闘神の御娘(旧)  作者: 海陽
3章 東地方
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3-1 東地方に入りました!

『ここから東南に森を抜けよう。それが北地方から東地方に入る最短距離だと思う』


『うん、ミイドさんに任せる。地理は全然分かんないから』


本当はさ、あんなにあちこちの関所とか通ったんだから地図でも手に入れられたら良かったんだけどね。買えませんでした。いや、決して忘れてたわけじゃないよ?……高かったんだ、値段が。そう値段が!売ってないわけではなかったけれど、1枚紙な上、シン国って大国だから地名とか全て描き記すにはそれなりの大きさが要るわけで。そうすると私には手が出せない値段に設定されてるんだ。商人向けだよね、あれはさ。だって考えてもみてよ、マトルとバムハを2人分買える値段なんだよ。それなら食料とかを揃える方が建設的。


……そう言えばそろそろお金尽きそうなんだよねぇ。ネイアの大奥様がどんなに大金くれたのか、今更ながらやっと分かったよ。稼ぐ事も考えなきゃね、ミイドさんに頼りっぱなしは絶対嫌だし。



***



森で野宿しつつ、無事北地方を抜けました!あの首都兵達にも気付かれずに逃げ切れたしね。本当にミイド様々です、ええ。


『実のところ、俺もずっと北地方に居たから東地方の地理は詳しくないんだ。地方の半分を越える土地が未開拓の森だとは記憶してるんだが』


いやいや。それだけでも十分だって、ミイドさん。凄いなぁ、地方の半分が森って。日本じゃ発展する代償に緑が失くなってるから、そんな沢山の緑が見れるなら嬉しい。自然と笑みが浮かぶ。自然は好きだからね。


〈嬉しそうだな、シノブ〉


あ、分かる?


『自然は好きだからねー、新種の植物とか見つからないかな』


『新種……』


そこ!ミイドさん呆れないでよっ。


『つくづく変わってるな、シノブさんは。女性は普通は不安が勝ってるものだと思うんだが』


『……変?』


『いや、シノブさんらしくて良い』


それ褒めてるの?なんか違うよね。褒められた気分にならないんだけど?

マトルとバムハのセット1人分で1ルーン2ルイン(一万二千円)。×2で2ルーン4ルイン(二万四千円)


シン国地図は2ルーン6ルイン(二万六千円)です。ぼったくりですね。でも仕方ない。紙って食料品より高価なんです、オリネシアでは。

因みに大奥様に貰った大金の額。実は50ルーン(50万円)でした。忍の現時点での持ち金は1ルーン3ルイン(一万三千円)弱。

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