表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闘神の御娘(旧)  作者: 海陽
序章 異世界 シン国
2/115

2 え、私敵ですか?!

「 」:日本語『 』:トリップ先の言語

間に合え、間に合えーーっ!

もう全速力。だって目の前で人が切られるなんて嫌だし!!


そして。


「はあっ!」


剣を振り下ろそうとしてたおじさんの横腹に飛び蹴りを食らわしてやった。ついでに手から抜けて地面に刺さった剣は、人気(ひとけ)の無い方向へ投げておいた。我ながら危ないかも。近くで見たら、本物だったし!真剣ホンモノだよ真剣ホンモノ。触りたくないよ、あんなの!取り敢えず目的は果たしたし退散しよう!そう思ったのに、どうやらそうはいかないみたいで。


『ーーーー!』


『ーー、ーー!!』


1人を倒しちゃったことで、おじさん達から敵と認識されてしまったみたい。


「い、嫌だぁあっ!!おじさん達来ないでよ!」


手を伸ばされて思わず背負い投げをかましたら怯んだ様で。だから怯んだ隙に脱兎の如く踵を返した。でも案の定追いかけて来るからもう泣きたい!泣いて良いですか?!そう自問自答した所で、結局今は駄目だとどこか冷静な自分に答えられた。

必死に村の中を駆けずり回ってると、村人らしいお兄さんが鍬を持って防戦してるのに出会した。けど剣に木棒が敵うはずが無くて、鍬部分で切られてただの棒になってしまっていた。それを見て叫んでいたんだ。


「お兄さん!!その鍬貸してっ!」


『?!』


私の凄い剣幕に、彼はびくぅっと震えたけど差し出してくれた。鍬って言うか長めの棒?でもまあともかく、お兄さんが木棒を貸してくれたので良かった。


ひゅんひゅんっと頭上で手慣らしに回転させると、お兄さんに攻撃してたおじさんにぴたっと構えた。実は私、ちゃんばらが大好きだったんだよね。街中のちゃんばら大会には絶対参加してたくらいだし。 それに何より、自分がどれ位の力があるのか知りたくてうずうずしてる。あ、もちろんじいちゃんには敵わないよ?それにじいちゃんの棒術って、槍を扱うみたいな動きするんだ。攻防一体みたいな、なんて言うか護身より実戦向きっぽい動きをする。あの平和な日本でそんな事教えてどーするんだとは思ったけど、今、この状況じゃすっごく感謝してるよ。ありがとうじいちゃん。


ぴたっと構えた棒先に、おじさんも動きを止めた。どこから攻撃するか悩んでる様にも見える。


そして。


ひゅっと振った先に鎬。棒の回転を効かせて払うと今度は刃先。カッと当たった瞬間、棒を捻り剣を弾くと間合いを取る。あ、やばい。目が据わってるよこの人。その目力怖いよ。じいちゃんの本気で怒ったときの方が怖いけどさ!


重心をやや低く落とし、1歩踏み出すと同時に足先を外へ向ける。深呼吸を1回。


その後は無心だった。



1歩踏み出し戻り、棒を捻り、回転させ、剣と交差させて払うとまた交差する。相手は真剣。培われてきた反射神経でなんとか保っているけど、体格の差もあって結構キツい。


「き、つ、い、んです、けどー!」


叫びつつ隙を見つけて思いっきり鳩尾付近を突くと、どしゃっと崩れ落ちた。棒を持ち直して仰向けのおじさんの首元に棒を突き付ける。


「も、勘弁してよ!」


それに素手相手に剣は無いでしょうが、剣は!

忍は今までやって来た柔道や空手の甲斐あって、反射的に反応する様になってたんですね。まあ一応、武闘派の習い事は全部護身として習ってたものなんですが。

やっぱり戦闘シーンは苦手。

更新活動報告に、ちょこっと裏話載せました。


http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/297806/blogkey/885451/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ