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閑話 アリッサの奮闘記 4

後、2回くらいかな?

「モルセラ卿は何故、今回の討伐に同行を?」


副隊長の脇でアリッサ達の剣技に見惚れていた隊員がモルセラに話しかけた。


「司法省からの要請がきちんと遂行されているかの確認を殿下から命じられましたので」


その言葉だけでモルセラがただの護衛官ではない事が判明し、隊員達は改めてモルセラを見た。


モルセラとしては、命令遂行の確認だけのつもりが、アリッサの剣技をまた見れたのは、エリンジウムからの労いの褒美にも感じていた。


2人が話をしていると、騎士崩れの男達は全員捕まっていた。


「呆気ないですね」


いえ、2人が強すぎるだけです。


と、隊員達は腹の中で言ったが、誰も何も言わない。


「さて、隠し部屋の元伯爵達を引っ張り出すか」


ファルシオンが杖を軽く振るうと、壁の一部が消え、部屋の中で喚く男2人と女が2人居た。

夜会の帰りなのか、煌びやかな衣装を着ているが、本人達は貧相だ。


「おや、元伯爵。ご家族総出で」


クレスト達が笑顔で部屋に入って来た。


「元伯爵だと。吾輩は歴とした……」


年嵩の男が叫んだが、クレストが差し出す書類に絶句する。


「国王陛下のご裁断です」


クレストが差し出す書類は、伯爵の爵位剥奪の命令書。


「我々の召喚に応じていればこの様な手間を陛下にお掛けしないで済んだ事が悔やまれますよ」


ヘナヘナと座り込む男を家族はオロオロ見ているが


「わ、わ、私達は関係無い」


何を思ったのか、くすんだ灰色の髪に銀粉を塗したのか、妙にテカテカした髪の女が突然叫んだ。


「そ、そ、そうよ。わたくしの婚約者は……」


その女によく似た娘が誰かの名を叫ぼうとした時、アリッサが一歩前に出た。


「青のカーバンクルの意味、ご存知ですか?」


一瞬、アリッサが何を言いたいのか理解出来なかった。

デージーのその後まで書いたら本編くらい長くなりそう。

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