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閑話 アリッサの奮闘記 3

閑話なので、そろそろ結末を決めないと。

アリッサの掛けた魔法は驚くほど高性能で、伯爵家の執務室に入ると次から次へと不正の証拠になる書類を見つけ、クレストの同僚でもある司法省の役人達は、内心狂喜乱舞していた。


「後は伯爵達を捕らえれば終わりか」


エリカが呆れながらクレスト達の様子を見ていた。


「エリカ姉様。強化魔法、試したいのですが」

「んっ?護衛に面倒な奴がいる様だな。アリッサ、試して良いよ」


エリカもあっさり頷くと、腰の剣をスラリ、と抜いた。

悪いことをする人間ほど自分の周りを味方で固めようとするのか、伯爵家には異様なほど騎士崩れの男達がいた。


「伯爵と家族は隠し部屋に逃げていたのでそのまま監禁しておきました。では、さっさと片付けましょう」


アリッサの言葉に、騎士崩れの男達がギョッとした顔をした。



「うわー、隊長が自分はまだまだだって言ってた意味、解った」


動けなくなった騎士崩れの男達を捕縛していた副隊長が、エリカとアリッサが戦っている姿を見てしみじみと言った。


「副隊長、あの子……」

「アリッサ嬢です。素晴らしいでしょ」


隊に同行していたモルセラが嬉しそうに笑った。


「モルセラ卿、あの子をご存知なのですか?」

「エリンジウム殿下が一目置く方です」


ふぅ、と息を吐く副隊長がもう一度アリッサ達の方を見た。


「エリカ隊長の剣技が素晴らしいのは知っていましたが、アリッサ嬢はその上をいく」


彼らの視線の先の2人は対照的な動きをしている。


流れる水の様に滑らかな剣捌きのエリカに対してアリッサは、派手な動きはないが一振り一振りが重く、大の大人が受け止めきれずたたらを踏んだ。

高性能の眼鏡……。書いてて笑ってしまった。

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