明るいですね、未来は。
次で本編完結になると思います。
幻覚魔法に踊らされた者達は自分たちの言動を恥じ、それ以降は大人しくなりエリンジウム達はサラッと卒業を迎えた。
アリッサ達はそのまま学園を後にしても良かったのにランタナ達が卒業する迄学園に留まり、彼女達の卒業式を見てから魔法使いの塔に戻った。
2年後。
エリンジウムとミモザの結婚式は盛大で国中がお祝いムードの中、アリッサがふと空を見上げた。
「どうしたの?」
騎士服を着たエニシダが心配そうにアリッサの顔を覗き込んだが、アリッサは首を小さく振った。
「いえ、空が青いなぁ、と」
こんなふうに空を見たのは久しぶりだ、と笑えばエニシダも安心した笑顔を見せた。
学園を後にしたアリッサはファルシオンと共に、王家からの依頼の為、国中を駆け回っていた。
緩んでいた魔獣達との境界線の見直しや瘴気の発生原因の追及など依頼は多岐に渡っており、王都に戻ったのはつい最近だ。
「そういえば、エニシダ様。ご結婚おめでとうございます」
アリッサの祝福の言葉にエニシダが頬を染め、はにかんだ笑みを浮かべた。
女性初の近衛騎士の称号はアリッサの姉、エリカの物になったがエニシダはミモザ王太子妃の近衛騎士になることが決まり、エリンジウム王太子の近衛騎士であるモルセラと先月結婚した。
多忙を極めていたアリッサ達は出席出来なかったが、和やかな式だったと聞き再会を待ちわびていた。
再来月はランタナ達の結婚式で、招待状も貰った。
「ランタナ様の後はアリッサさんの番ね」
エニシダがアリッサの顔を見ながら言うと、アリッサが困った様な顔をした。
「えっ?もしかして、まだプロポーズされてないの?」
そんな筈はない、と言いたげなエニシダにアリッサが更に困った顔をした。
「……いえ。既に結婚してます」
「いつぅ」
エニシダの声に周りの者達が驚き、アリッサ達を見る。
その後合流したランタナにも詰め寄られ、アリッサは自分達が学園を離れてすぐに結婚した事を話した。
「ファルシオン先生って抜かりが無いのね」
ランタナの呟きにアリッサは首を捻ったが、エニシダはうんうんと頷いている。
気が付けば結構長い話になってました。




