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アイリスは素晴らしい令嬢です。色んな意味で

アイリス嬢は厳ついが素晴らしい令嬢です。

「あれがアリッサの夫だったと知った時は、魔獣の餌にしてやろうか、と思ったけどな」

「浮気ばかりで、初夜さえしていないですし、実際婚姻していたのは数ヶ月ですけどね」


既にアリッサの中ではホーア家との繋がりは1度目で終わった事になっているが、ホーア子爵家と令息にとっては死活問題なのだろう。


借金まみれで見栄っ張りのホーア家が最初に寄生しようとしたのがリスリム家だった。


1度目は何も知らなかった為、結婚したが2度目からはアリッサがホーア家の状況を両親に伝えて婚約話を潰して来た。


今回も婚約話を潰したが、ファルシオンは更に追い打ちをかけ、ホーア家はリスリム家との繋がりを諦め、息子を犠牲にしてセルベン家の援助を受けようとしているのだろう。


だが、セルベン家は辺境地を守る高潔な家。寄生虫の様な家に甘い汁など吸わせない。


「ご結婚後、ホーア子爵令息は婿養子としてセルベン辺境伯家に入り、ホーア家も一族で令嬢の為に辺境伯の騎士になる、とお聞きしてますわ」


実質、ホーア家は取り潰しとなりセルベン家で働かされるのだ。

ミモザの悪気の無い、朗らかな笑顔にエリンジウムは表情を緩めているが、言っている事はかなり辛辣だ。


「こう言っては語弊がありそうなのですが、何故アイリス様ほどの御令嬢がホーア子爵令息を?」


アリッサの疑問は周りの女子生徒達の疑問でもある。

容姿には恵まれなかったが、アイリスは素晴らしい令嬢で、憧れる令嬢も多い。


「なんでも、見栄っ張りで、頭が軽く下半身が緩い方をお尻でぺちゃんこにする事を熱望されてるみたいです」


アイリス様は鬼畜ですか?

ランタナの発言に周りの女子生徒達が驚いた。


「ご自分で、他の令嬢への被害を無くそうなど、なんて高潔なのでしょう」


ミモザの言っている事も一理あるだろうが、なんとなく違う気がするのは気のせいでは無い。

が、追求する必要は無い。


「そろそろコレを警備に渡し、私達は会場に入ろうか」


エリンジウムの声に、その場にいた者達はハッとした。

明日は雨ですか……。

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