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サマーパーティは波乱の予感です。

アリッサは超美人さんです。

「では、私はいつも通りにしてますね」

「ちょっとはファルシオン先生に甘えたら?」


アリッサの平坦な声にランタナが少し呆れた顔で言えば


「どうすれば甘えているふうに見えるのでしょうか?」


と、真面目に聞き返されランタナがワタワタした。



翌日は、朝からアリッサはミモザの侍女達に捕まり、ドレスの着付けから化粧まで一切の身支度をもの凄い熱量で施された。


「アリッサ様は飾り甲斐があって楽しかったです」


サマーパーティが始まる前からアリッサはぐったりしていたが、着飾った姿は息を呑むほど美しい。


「ミモザ様には、大変お世話になりました」


過去、これほど気合を入れて着飾った事がないアリッサは鏡に映る自分の姿が他人のように見え、本気で戸惑っていた。


「やはり、ファルシオン先生とパーティーの間は一緒にいた方がいい様ですわ」


ミモザが侍女達とアリッサに言い聞かせる様に言うと、丁度ノックの音がした。

返事をすれば、ランタナとエニシダが着飾った姿でミモザの部屋に入って来た。


「……ミモザ様。これは……」


アリッサの姿に2人は唖然としている。


「アリッサ様は飾り甲斐があって、侍女達が頑張ってくれましたの」

「アリッサ様。けっしてファルシオン先生から離れないで下さい。会場が騒がしくなります」


エニシダの言葉に、アリッサも引き攣りながら頷く。

急に暑くなるのも困るけど、この気温は辛いです。

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