真打ち登場です。
アリッサ、強い。
「ね、問題ありません」
「お見事です」
アリッサの実力に魔獣達は恐れをなし逃げ始めているが、ボス猿は黒い顔がどす黒くなるほど怒り、アリッサに襲い掛かろうと腰を上げた途端、音も無く舞い降りたドラゴンの爪に抑え込まれた。
突然の出来事に皆、驚いて呆気に取られていたが
「シルバー。如何して此処に?」
『此処は私の狩場よ』
折れた剣を鞘にしまい、アリッサはスタスタとドラゴンのもとに歩み寄った。
「邪魔をしてすみません」
『良いのよ、貴女なら』
銀色に輝く鱗が美しいドラゴンの出現に護衛官達は警戒したが、アリッサと親しげに話す姿に剣をしまい、ホッと息を吐いた。
「あぁ、違う方でしたか」
ミモザがしょんぼりしながら呟いた声を拾ったのか、シルバーと呼ばれたドラゴンが首を傾げ、アリッサを見る。
「ノースマルド公爵令嬢は……。私が説明するよりご本人から聞いてください」
アリッサはミモザをシルバーの前に案内した。
「初めてお目にかかります。ミモザ・ノースマルドです」
ミモザはドラゴンに対して最上級のカーテシーで挨拶をした。
『違う方と言ってた様だが』
シルバーの問い掛けに、ミモザは簡潔に事情を説明すると、シルバーが機嫌良く笑った。
『驚いたこと。兄が助けた子が貴女とは、面白い偶然ね』
「兄?シルバー様のお兄様があの時の」
ミモザの若草色の瞳が涙で潤む。
『ええ。兄が面白い魔力を持った子供を助けた、と言っていたから。確かに貴女の魔力は稀有な力ね』
ミモザがキョトンとシルバーを見詰めると、ファルシオンが話に入って来た。
ドラゴンさん登場です。




