クラス対抗戦 2
「始め」という合図と同時にアリスは防御結界を張るがイーデンは違った。
上級攻撃魔法を大量に放ってきたのだ。
「なっ…」
「これで一気に終わらせる」
アリスは防御結界を慌てて二重に張る。
魔弾は一つ目の防御結界を破り、二つ目の防御結界にヒビを入れて勢いをなくした。
「あんたおっかない」
「この攻撃を防いだのはお前が初めてだ」
「光栄だよ。こっちも攻撃させてもらうけどね」
アリスは初級攻撃魔法をちょこちょこと放つ。
「それで、上級攻撃魔法に勝てると思うなよ」
「思ってないわよ!」
アリスは上級攻撃魔法をギリギリで避けながら叫ぶ。
(あいつの武器は底なしの魔力とたくさんの上級魔法が扱えること。この2つが揃うのはズルいでしょう。じゃあ、私の武器は…)
「おかしいな。とっくに魔法に当たっているはずなのに、さっきから運よく避けれている」
「私の本領発揮はこれから」
アリスは動く。ホレスの特訓の時、ミハエラやアデルについていけるように体術も訓練していたのだ。
(私の武器、それは、魔法と体術!)
「急に速くなったな。だけどな、お前ばっかりが奥の手を隠しているとは思うなよ?」
その瞬間アリスは悪寒が背中に走った。