こんな人はどうしたらいいの?
今日の仕事は先月から取り掛かっている内装工事の打ち合わせだ。
六本木に店をオープンさせるクライアントと内装業者を繋ぎ、オープンまでの許可申請と工事を円滑に運ばせる為のコンサルティング業務。
午前中は工事業者と打ち合わせをして、午後からはクライアントである店側との打ち合わせだ。
初めて店を始めるクライアントは、あれもこれもと、やりたいことが多くなり、予算を超えることが恒例になる。そこで、工事業者とトラブルにならない様に、互いの橋渡しをするのが今回の業務だ。
今回は工事業者もこちら側、つまり、私の紹介した業者であるからスムーズに運んでいる。
それでも、クライアント側の決定が遅く、工事は日程通りには進んではいない。
「また変更になったのか!」と、うんざりぎみに応えると。「そーなんですよ!」と、内装業者の社長も顔を歪めている。
「看板のデザインも決まってないし、このままじゃ当初のオープンに間に合わなくなりますよ」
「まぁ~いつものこととは言へ、午後の打ち合わせで話をしてくるよ!」と私。
「看板のデザインの件と、ソファーの素材と、あとは何だ?」
社長から要点を聞き現場を後にし、六本木の街を歩きながら、昔の依頼を思い出していた。




