これだって勇者だよね
虫がでてきます。苦手な人は避けてください
作中に虫がでてきます。苦手な人は読まないで下さいね
あたしは虫が苦手である
誰だって苦手だよね、特にあの黒くてはやいあいつ
ぶっちゃけ部屋はあんまりきれいとは言えない
明日から会社だし、片付けないといけないね
ふう。面倒くさい
2DKの私のパラダイス、1部屋は本だらけ
雑誌の山をずらしたら
わぁぁぁGが、Gがでたぁぁぁ(どこからきたんだよ!お前)
ヤバいでしょこれ
とにかく強力ジェットのスプレーをかけてみる
もちろん最高級のを用意しているよ、効果と値段は比例しているのだ
あれ?意外と遅いし
出来るだけ見ないようにしながらたっぷりと10秒はかけてみた
廊下だし板張りのうえなら問題無いかな・・
腹を上にしてお亡くなりになりましたとさ
ふぅぅぅさあてどうしよう
とりあえず見えないように新聞紙をフワッとかぶせておく
直視はできないしね
スプレーのにおいを出さなきゃいけないので玄関ドアを開けておく
さあ落ち着こう。これ(新聞紙)をのけて奴を処分しなくてはならない
困ったのう
ちょっとため息をつきつつ
他の場所を片付けるという逃避にはしる
うーん、いつもより早く片付いてしまった
「先輩~」
職場の後輩の前川(仮名)さんがいきなりやってきた
「明日からまた会社ですよね。休みボケのリハビリに出かけようと思ったんですけど、行くとこなくて
」
おお。お土産は実家地域の銘菓だね。よしよしと手招きする
「お邪魔しまーす。玄関閉めますねー」
と言いつつ上がってきてそこにあった新聞紙を踏んだ
うん。新聞紙を踏んだね
「うわ、何か踏んだ」
きゃーそうだった!サッと新聞紙はのけられた
速攻で目を逸らしたけど奴は砕けていたようだ
「あちゃ、玄関開けっ放しにしてるから○○入って来てますよ!」
口をふくらませてその新聞紙でGをさっさと包んで渡してきたのだ!
更にウェットティッシュで廊下を拭いてくれている
「君こそ勇者だ!」
「ヨシヒコですか?」
ヨシヒコが何かはしらないけど身の回りにも勇者はいるよね