ペア戦法と緑色の眼光
「リヤ、弓矢での援護頼む!」
「わかった。あのスライムでいい?」
「ああ。後衛2人とケルフィンは他のを」
「「「了解」」」」
第十階層のフロアボスであるホブゴブリンとその取り巻きのゴブリンをエフたちのグループと共闘し倒した俺たちは、その後第十一階層前の扉でエフたちのグループと別れ、今は元の俺、エイゼ、リヤ、ケルフィン、リーザの5人で攻略を進めている。
現在は、第十一階層で湧いてきたシャドウウルム5匹とスライム3匹を相手にしている。
第八階層まではどちらかの種類のみだったのでごり押していたが、ここからは同時に湧いてくるようなので効率的に倒す手段を取っている。
効率的に倒す手段とは、俺とケルフィンの前衛2人にそれぞれ弓矢使いのリヤか魔法使いのエイゼ・リーザペアと一緒となり倒すと言うものだ。
今相手している魔物はホブゴブリンと比べれば弱いに変わりないが、油断はできない。
それに、今までの階層では前衛の俺とケルフィンの負担が大きかったのもあるから、負担軽減の目的もある。
負担軽減といっても、シャドウウルムは数が居ても弱くはないので問題ない。
ただ、スライムは単体相手に2人がかりでごり押してやっと倒せるレベルだったのでこうするしかないのだ。
エイゼとリーザの初級魔法が飛び、リヤの手からは矢が放たれ、俺とケルフィンによって魔物のことを切る。
スライム3匹という今までになかった数を相手にしたが、思っていたよりも苦労することなく倒しきることができた。
今回も魔物の死体からアイテムを回収しようと思ったが、今までの階層同様シャドウウルムは倒した直後に消滅してしまった。
スライムのほうは変わらず、それなりにスライムの破片を回収することができた。
そこからの攻略は、同じような感じで魔物が湧いてくるだけだった。
湧いてくる魔物はシャドウウルムとスライムの二種類で固定されており、見慣れない魔物はしっさい湧いてきて来ない。
まあ、こちらとしてはこのまま第二十階層まで行ってしまいたいぐらいだ。
そんなこんなで第十一階層を突破し、いつの間にか第十二階層の扉の前にたどり着いた。
俺たちは少し休み、エイゼがスタンプカードのスタンプを押したのを確認してから扉を開けた。
そのとき、エイゼが掛けていた暗視魔法が丁度切れ、第十二階層の暗闇から見たことのない緑色の眼光がここちらをのぞいているのが分かった。
どうもMontyです。
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