表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/124

階層跳びと合同グループ

「あれっ?ラクト達じゃん!どうしたんだよ、こんなところで」


自分達が何階層にいるのかもわからないまま30分ほど経った時、上の階層に続く階段から足音が聞こえてきた。


今までこの扉前のエリアに魔物が来たことはなかったが、万が一のこともあるため全員が装備をしいつでも戦闘できる状態で居た。


だが、降りてきたのは魔物などではなく人間。


しかも、俺のルームメイトのエフがいるグループだったのだ。


「いや、ちょっと道に迷っちゃって。ここが何階層か教えてくれないか」


俺はとっさに嘘をついて誤魔化そうとする。


「道に迷ったって、ダンジョンの中は基本的に一本道じゃねえかよ。まあ、それはあとでいいか。ここが何階層かだっけ?ここは第10階層前の扉だよ」


「えっ?第十階層!?」


俺たちが隠し部屋を見つけたのは第八階層だった。


そこから隠し通路を使ってここまできたが、まさか二階層分も進んでいたとは。


というか、ここが第十階層の扉前ってことは次はフロアボスってことになるな。


フロアボスが討伐できるかできないかで大きな差が生まれるから、エフ達と相談する必要があるな。


「なあ、エフ。ここが第十階層の扉前ってことは、この先はフロアボスだろ。このままフロアボスに挑むのか?」


「俺たちは少し休んでから行くつもりだけど、そっちはどうするんだ?」


「実は悩んでいるんだ。フロアボスなんて初めてだし、どんな危険があるからわからないしな」


フロアボスが初めてということもあり、エフ達のグループメンバーは少し緊張気味だ。


せっかくだし、ここで仕掛けてみるか。


「エフ、この先何があるかわからないしさ、次のフロアボス一緒に挑まないか?」


「確かにその方が安全だな。ちょっと待っててくれないか?みんなと相談してみる」


エフはそういって話し始めた。


俺も、そのうちにみんなの元に行って説明する。


「みんないいか?次のフロアボスだが、さっき言ったように出来ればエフ達のグループと一緒に挑もうと思う」


「それは構わないけど、なんでわざわざ一緒なの?私達が先に挑んでフロアボスを倒せれば、かなりの得点を得られると思うのだけど」


当たり前だが、エイゼは俺の意見に質問してくる。


ただ、俺もここで引き下がるわけにはいかないため追加で説明する。


「確かに俺たちで倒せれば高得点を得ることができるだろう。でも、フロアボスがどんなのかもわかっていないた作戦が立てられない今、他のグループと協力した方が安全だろう。たとえ、エフ達のグループと得点が半分にされても、リタイヤするよりは何倍もマシだと俺は思う」


俺がそう言い切ると、エイゼは納得したようで口を閉じた。


他のみんなも俺の意見に反対しなかったため、エフ達に問題がなかったら一緒に挑むことにした。


その後、エフ達のグループの話し合いが終わり、エフが俺に近寄ってくる。


「俺たちのグループは、そっちさえ良ければ一緒挑みたいと思う。エフ、そっちはどうだ?」


ここで断られたら、俺たちは先に挑む。


頼む、エフ。


大丈夫だと言ってくれ!


「俺たちが話し合った結果は、お前達と一緒に行くことにしたよ」


「本当かっ!なら、よろしくな!」


「おう!」


こうして、俺達のグループとエフのグループは一時合同グループとなり、フロアボスに挑むことが決まった。

どうもMonty(モンティー)です。

今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブクマ、評価等してもらえると嬉しいです。

また、誤字脱字等ありましたらご連絡ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ