スライムと転がる石
スライム、それはこの世界の中でもかなりメジャーな魔物だ。
それに反して、分かっていることが少ない魔物でもある。
スライムにもいくつか種類があり、基本のスライムが水色。
火属性を持っているスライムがレッドスライムで、身体の色は赤色。
水属性を持っているスライムがブルースライムで、身体の色は青色。
風属性を持っているスライムがグリーンスライムで、身体の色は黄緑色。
土属性を持っているスライムがイエロースライムで、身体の色は黄色。
光属性を持っているスライムがホワイトスライムで、身体の色は白色。
闇属性を持っているスライムがブラックスライムで、身体の色は黒色となっている。
他にも、身体に毒の効果を持つポイズンスライムや、身体の温度がマイナス50度を超えるアイススライムなどがいる。
今回俺たちの前にいるスライムは、水色なので基本のスライムだ。
スライムの移動方法はジャンプで、通常寺はそこまで早くない。
だが、興奮状態になると一気にスピードが上がり、追いかけられたら走って逃げることは不可能だ。
スライムの見た目は小さいため可愛らしく、ペットとして飼いたいという人も少ないはない。
しかし、スライムは見た目の可愛さに反しとても凶暴だ。
魔物以外の生物を見つけると、身体を薄く伸ばし包み込んでくる。
スライムの身体は酸性で、触り続けていると溶けてしまう。
さらに、ゼリー状なので、包まれてしまうと呼吸が出来ずに窒息死してしまう。
そうして窒息死した生物を、ゆっくりと溶かし養分として吸収するのだ。
極め付けに、スライムにはかなり厄介な特性がある。
その特性というのは、自己修復能力だ。
スライムは、いくら切られて小さくされようが、その自己修復能力で元に戻ってしまう。
そのため、完全に倒すには形が残らないほどに粉々にしなければならない。
なので、いくら小さくと言えども侮れない相手だ。
俺たちも、まさかスライムがいるとは思わなかったのでとても混乱している。
1発で倒すなら、爆発系の魔法を使うのが1番なのだが、ダンジョン内で使うとなると崩壊する危険性がある。
だが、スライムは俺たちに気づいたらすぐに襲ってくるだろう。
倒す手段を考える暇もそこまでない。
エイゼはすぐにフラッシュボールを消し、俺たちの姿がバレないようにする。
俺たちは、バレないようにする一旦引いて作戦を立てることにした。
音を立てずに数歩進んだ時、誰かが足元に落ちていた石を蹴ってしまった。
コロコロコロ...
静かなダンジョン内に石が転がる音が響く。
その音に気づき、スライムは一直線にこちらに向かって移動し始めた。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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