連携攻撃と初討伐
課題試験にて、俺たちは初めてダンジョンに入った。
ダンジョン内にはもちろん魔物が居るが、初めて会う魔物がまさかシャドウウルム5匹とは。
シャドウウルムは、俺たちを認識するとすばやく包囲した。
「これは、やばいな。とりあえず、一匹ずつ倒していくしかないな。まずは、俺とケルフィンが一匹を狙おう。3人は、近づかれないように離れて他のを頼んだ」
「わかったわ。やるわよ、リヤさん、リーザさん」
そう短く言葉を交わすと、俺とケルフィンの前衛2人は正面のシャドウウルムを倒すために攻撃を仕掛けた。
それと同時に、エイゼ、リヤ、リーザの三人は俺たちから距離を取り、それぞれ魔法と矢を放つ準備を始めた。
シャドウウルムは俺たちが近づいてくるのに対し、威嚇しながら牙を向けてきた。
周りに居るシャドウウルムも同じような感じになっていた。
しかし、ここでおびえていても距離を詰められてはどうにもならないため、2人で剣を取り出した。
エイゼは、剣を装備した俺たちに無属性魔法でアシストをしてくれた。
【アクセラレーション】
最初に、加速魔法で俺たちの移動速度を上昇させてくれた。
【ストレングスアップ】
次に、筋力増加魔法で俺たちの攻撃力を上げてくれた。
「これなら大丈夫かな。じゃあ、行くぞケルフィン」
「もちろんだ!」
俺とケルフィンは、声を合わせたあと旋廻した。
これは練習時に決めていた立ち回りの一つだ。
一匹の標的に対し2人で挟み撃ちするものだ。
俺とケルフィンはすばやく移動し、シャドウウルムをはさんだ。
シャドウウルムは、アクセラレーションによって移動速度が上がっている俺たちの動きを捉えることができなかったのか、一瞬ではさまれて混乱していた。
俺たちは、狙いのシャドウウルムが混乱しているうちに距離を詰め、首を狙って攻撃した。
攻撃は見事に命中し、無事一匹目を倒すことができた。
「よし!この調子で残りも片付けるぞ」
だが、仲間を殺されたシャドウウルムはいったん集まり、作戦を換え、俺とケルフィンに同時に攻撃を仕掛けてきた。
一匹ずつならまだしも、2人で四匹も同時に対応するのには限界があった。
そのとき、後ろから飛んできた魔法と矢によって、四匹中三匹が倒された。
今のは、中陣、後陣の3人によるものだろう。
3人の活躍によって一気に最後の一匹になったシャドウウルムに対して、俺は攻撃を仕掛けた。
攻撃は見事に命中し、無事に5匹のシャドウウルムを倒すことができた。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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