第一階層と魔物との遭遇
俺を含めた、エイゼ、リヤ、ケルフィン、リーザの5人は、課題試験の会場となっているダンジョン、ヴィシュヘルへと足を踏み入れた。
ヴィシュヘルに入ると、地下へと続く階段が現れた。
その階段を下りていくと大きな扉が現れ、その扉の横に机が置いてあった。
その机の上には、『第一階層』とかかれたスタンプが置いてあった。
これが、さっき先生が言っていたスタンプのことだろう。
俺は、スタンプカードを持っているリーダーのエイゼを呼んだ。
「エイゼ、来てくれ。スタンプがあった」
「分かった」
エイゼはそう言って俺の隣にある机の下まで来て、スタンプカードを取り出した。
エイゼはそのまま、カードの一番端にある『第一階層』と書かれた場所にスタンプを押した。
「これで大丈夫ね。それじゃあ、進みましょうか。ここからは魔物が出てくるかもしれないから、ラクトくんの片手剣と、ケルフィンさんの両手剣、リヤさんの弓矢にエンチャントをしておきましょうか」
そう言うと、エイゼは俺とケルフィンの武器に。
リーザはリヤの武器にエンチャントをした。
「なあ、エイゼ。何のエンチャントをしたか教えてくれないか?効果が分からないと後で困ることになるだろうから」
「確かにそうだね。えっと、ラクト君の片手剣には火属性の中級魔法、フレアを。これは、相手を切ると火属性による持続的なダメージを与えるの。ケルフィンさんの両手剣には土属性の中級魔法ハードガイヤを。この魔法は、もともと硬質な岩を出現させ飛ばす魔法なの。それを物質に使うと、使った物質の硬度が物凄く高くなるの。だから、切れ味は過去最高だと思うよ。リヤさんの弓については、リーザさんが説明してくれるから」
「う、うん。り、リーザの弓には、風属性の中級魔法のエアロスピンの魔法を使った。こ、これを使うと、物が超高速で回転するから、矢が真っ直ぐ飛んでいくし、威力も上がると思う」
今回の武器エンチャントで使用したのはすべて中級魔法なので、浅い階層での戦闘には苦労しないだろう。
その後、俺たちは最終確認をし、第一階層の扉を開けた。
中が暗いためゆっくり進むと、全員が入ったところで扉が閉まった。
急にしまったため少し驚いたが、それよりもこの暗さが問題だ。
この暗さに対して、エイゼはすぐに光属性魔法のフラッシュボールを発動させた。
フラッシュボールは、その名の通り光る球体を出現させる魔法だ。
フラッシュボールの光を頼りに進んで行くと、何かの視線を感じた。
恐る恐る光を向けると、そこには魔物が居たのだった
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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