授業開始とそれぞれの武器
俺たちは実技授業を受けるために、校庭に出てグループごとに分かれて先生を待った。
2、3分ほどするとダストル先生がやってきて、授業を始めた。
「それじゃあ、実技授業をはじめるぞ。先日決めてもらったグループで、それぞれの役職についての練習を始めてくれ。練習で使う武器などはここに置いておくから各自持っていくように。分からないことなどがあったら俺を呼んでくれ。それじゃあ始めてくれ」
そう言われた俺たちは、武器を持ってきて練習を始めることにした。
用意されている武器は、片手剣、両手剣、短剣、槍、弓矢、杖だ。
前陣は使う武器の選択がいくつかるが、中陣、後陣が使える武器は決まっているようだ。
俺たち五人はそれぞれ武器を取り、校庭の人があまり場所に移動した。
「ラクトさんは片手剣を選んだんですね!」
リヤは、俺が装備している片手剣を見ながらそう言った。
俺が選んだのは、リヤが言った通り片手剣だ。
片手剣は他の近接武器に比べるとかなり扱いやすいほうだ。
言ってしまうと初心者向けというところだ。
俺は、同じ前衛担当のケルフィンの方を見て、何の武器を選んだのか確認した。
ケルフィンは、俺より大きな剣を装備していた。
あれは両手剣だろう。
両手剣はとても大きく、その大きさから圧倒的な攻撃力を誇っている。
その代わりに重量が高く、力がない人が使うと持ち上げるだけで一苦労するほどだ。
まあ、ケルフィンらしい武器だ。
俺たちが使っていないが他のグループでは、短剣や槍を使っているところもあるらしい。
短剣は、ピンポイントで攻撃するときに使うととてもよい武器だ。
その代わりにリーチの短さが難点だ。
使う人は、動きが早く一瞬で敵との距離を詰めたり、敵に見つからない用に隠密行動する人が多い。
槍は、そのリーチの長さが特徴だ。
ただ、長いが為に振り回しにくく扱うのが少し難しい武器だ。
また、正面の敵には有効だが、周囲に敵が居ると一瞬で不利になってしまう。
そのため、1人ではなくこのようなグループでの攻略時などに良く使われる。
まあ、まだ連携が取れるか怪しい俺たちには扱えるわけないけどな。
中陣担当のリヤは、弓矢を装備していた。
その姿は、意外と様になっていた。
エイゼとリーザは杖を装備していた。
杖は、魔力を一箇所に集めて威力を高める効果がある。
魔法実技1位と2位のエイゼとリーザが使ったらどうなってしまうのだろ。
何はともあれ、俺たちは練習を始めることにした。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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