考査結果と妹
マーズを撃退したあの日から2ヶ月が経とうとしていた。
この2ヶ月の間に中間考査があり、俺の順位は30人中16位だった。
考察内容は大きく分けて2つあり、筆記と魔法実技だ。
筆記は先生が授業中に言っていたことがメインとなっているので、そこまで難しくなかった。
それに、先生が言っていることは昔本で読んだ内容と被っているのが多かったため、ほとんど勉強せずに受けても、筆記順位は5位と良かった。
しかし、問題は魔法実技だ。
もともと魔法はそこまで得意ではなかったため、点数が伸びず、結果的に順位が中間辺りになってしまった。
ちなみに、1位はエイゼだった。
筆記、魔法実技ともに1位だったらしい。
さすが天才と言ったところか。
ちなみに、エフは見事クラス最下位だ。
そのため、俺はたまにエフに勉強を教えてやっている。
今日も教えているのだが、かなり苦戦している。
「ラクトー。わからないよー」
「文句言ってないで集中すれば出来るだろ。エフは魔法実技が平均なんだから、筆記の順位を上げるしかないんだから」
「だったら魔法実技の方がいいんだけど」
「魔法実技は本人の基礎能力がかなり重要なのはわかってるだろ。だったら、筆記の勉強した方が早いんだよ」
「それはわかってるけど...。はあ〜、妹に会いたいなー」
「エフって妹がいたのか」
「え?今声漏れてた?」
「漏れてたどころか、普通に言ってるようにしか聞こえなかったぞ」
「まじか。まあいいけど。隠すことじゃないし」
エフがそう言ったので、少しエフの妹について聞いてみることにした。
「なあエフ、妹って何歳なんだ?」
「今年で13だ。最近冷たくなってきてるけど、まだまだ可愛いんだよな。はぁー、会いたいなー」
「仕方ないだろ。長期休み以外許可なしでの外出は禁止なんだから」
「まあ、もう少しで長期休みだから、そこまでの我慢なんだけどな」
魔道学園は年に3回ある長期休み以外での外出は許可が無いと出来ないようになっている。
ただし、生活に必要なものは全て敷地内で支給されるので問題はない。
その代わりに、入学金が高いのが難だけど。
「てか、ラクトって兄弟とかいないのか?」
「いるよ。お前と同じ妹が1人」
「おお!で、どんな感じなんだ?」
俺はあまり妹の話をしたくないのだが、エフのノリに押されたため言うことにした。
「どんな感じって言われてもわからないんだ。あいつは俺が小さい時に誘拐されたんだ」
俺はこのことを始めて他人に話した。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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