授業と四国
魔王軍幹部との一戦の調査を終え、ケヴィンさんとリシャールさんは王都に帰って行った。
俺たちも、明日から授業が再開するのですぐに解散した。
次の日、数日ぶりに授業が行われた。
授業の内容は、この世界の地理についてだ。
しかし、先生が言っていることは昔読んだ本に書いてあった本とそこまで変わらないので、聞き流しても良かったが、ばれると色々面倒なので真面目に授業を受けることにした。
最初に先生は、この世界について大まかに説明した。
「まずこの世界は、この世界で一番高い山のメルクロスを中心とし、四つの国で作られている」
先生はそう言って、黒板に地図を張り出した。
地図の中心には『メルクロス』と書かれていたため、これが世界地図だということは容易に想像できた。
そして、先生は四つの国の紹介を始めた。
「まずは右下の国だ。これは俺たちが住んでいるアシュタだ。知っていると思うが、アシュタは商業国とも言われるほど人口が多く商業が盛んだ。近年では、ここ魔道学園のように、戦力なども身につけていっている。それの左にあるのは、フォルトガナだ。フォルトガナとは昔から土地をめぐっての争いを何度も行ってきたが、最近はそれも無くなり有効な関係を気づいている。フォルトガナは農業国とも言われるほど農業が盛んである。アシュタ国内にある農作物の約4割はフォルトガナから輸入してきているほどだ。とりあえず、今のところまで隣のヤツと確認してくれ」
先生にそう言われたので、エイゼに確認をしてみた。
「エイゼ、何か分からないところとかはないか?」
「大丈夫よ。このくらいは基本だし。ラクト君は授業に集中していないぐらいだから分かっているってことにしておくね」
エイゼは俺に笑顔でこう返してくれた。
しかし、集中していないことがばれているとは。
さすがにもう少し真面目に受けることとしよう。
先生は、全員の確認が終わったことを確認すると話を進めた。
「次の国はマヤティアだ。マヤティアはアシュタの真上にある国だ。マヤティアは鉱業国といわれるほどたくさんの鉱石がある国だ。最後に、アシュタと正反対の左上にある国、ドリュプスだ。ドリュプスは軍事国といわれるほど多くの戦力を持っている。今は敵対関係ではないが、敵になったら絶対に勝ち目がないと思っていてくれ。最後に、これらの周りを囲んでいる海についてだ」
この世界は、周りが海に囲まれている。
そのため領土や資源にかなり限りがあるので、あまり争いたくは無いのだ。
「海の名前はヘイムシュバラ。このヘイムシュバラの先を見ようと船に乗っていったやつも居たそうだが、ヘイムシュバラは少し行くと嵐が永遠と続くエリアに入るので、海の向こうにあったものは1人もいない」
キーンコーンカーンコーン
先生が区切りのいいところまで話し終えたので、今日の授業はここで終わった。
俺はこんな何も無い日々が続けば良いと思っていたのだが、すぐに次の問題はやってきたのであった。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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