調査と特徴
一通り話し終えた俺たちは、本格的に捜査の協力をはじめた。
最初は、この一件に関する質問だ。
メインの質問者はケヴィンさんで、答えるのが先生だ。
俺とエイゼは、先生が言っていることが間違っていないかの確認をすることとなった。
「それでは、質問を始めるぞ」
「はい」
ここからは、ケヴィンさんによる質問祭りだった。
「最初に、なぜあなたたちはあそこに向かったのですか?」
「それは、あそこに魔王軍幹部が現れたと聞いたので偵察に」
「では、あんな危険なところに生徒も連れて行ったのですか?」
「それは、課題試験を見て2人がとても優秀だと思ったのが1つ。もう1つは、魔王軍幹部が一定の範囲外には出で来ないと報告があったので安全だと思い」
「なるほど。次に、今回あなたたちが遭遇した魔王軍幹部についていろいろと教えてください」
「分かりました。今回私たちが遭遇した者の名前はマーズ。彼は自分自身を魔王軍幹部と名乗り、さらに元属性神と言っていました」
「なんと、魔王軍幹部が火属性の属性神であられるマーズ様だったと。しかし、本当にマーズ様だという証拠はあるのかね」
「もちろんあります。一つ目は容姿です」
属性神というのは、それぞれ特徴的な容姿であると様々な文に書いてある。
その中でも特に特徴的なのが、髪の毛の色だ。
火属性が赤、水属性が青、風属性が緑、土属性が黄、光属性が金、闇属性が紫、無属性が銀となっている。
このような髪の人間もいるが、属性神とは全く違うものだ。
これだけ特徴的だと、かなりの証拠となる。
「マーズと名乗った男の髪色は、真っ赤な髪色でした」
「なるほど、確かにそれならマーズ様である確率は高いであろうな。では、もう一つの理由とやらを聞かせておくれ」
「はい。彼は、超級魔法を軽々と扱っておりました」
「そのような者なら、人間にも多くはないがいるはずだぞ」
「その通りです。ですが、彼は神級魔法を使ったのです」
「なんじゃと!しかし神級魔法となると、使った瞬間に何もかもなくなってしまうのではないのか。なぜおぬしらは、こうして無事なのじゃ」
「彼は本気で使うと何もかもなくなってしまうと知っていたため、少し威力を落としていたように見えました。それに、学園長がマジックキャンセルを使ったために、被害をかなり抑えることができたのだと思います」
「なるほどな。今言っていたことがすべて本当だったら大変なことになってしまうな。ともかく、現場を見に行って見ないことには分からぬか。ここからは頼んだぞ、リシャール」
「はい。ということで、早速その現場に案内していただけますか?」
俺たちは、調査の現場を外に移した。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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