晩御飯と説教
この日の晩御飯は、シチューとパンにサラダの組み合わせだった。
途中でエフから今日どうしていたのかを聞かれた。
俺は別にエフに言うなら大丈夫と思い、今日あったことを説明した。
神級魔法や天界など、俺たちにとって夢のような事ばかりで聞いただけでは信じがたいことだが、エフは真面目に聞いてくれた。
話終えて、俺はエフにこの事を誰にも言わないよう口止めをしておいた。
エフはわかったと言っていたが、普通に誰かに言ってしまいそうで心配だ。
その後はシャワーを浴びた。
明日は忙しくなりそうなので、いつもより早いが、今日は寝ることにした。
朝起きると、今日も休校だという知らせが届いた。
まだ先生が呼びに来る気配もなかったので、俺は昨日の続きからディアガナを呼んだ。
一時間ほど読んでいたら、昨日と同じようにノックが聞こえてきた。
おそらく先生が呼びに来たのだろう。
俺は一度ドアを開け、少し準備するから待っていてほしいと伝えた。
その間、先生を外に居させるのも悪いためエフと一緒にリビングで待っていてもらった。
部屋に戻ると、リビングのほうから話し声が聞こえてきた。
俺は準備をしながら、話し声に耳を傾けた。
「エフ、お前には少し話したいことがあったんだ」
「なんですか、先生」
「この前の小テストの件だ」
「え?」
先生が言っている小テストは、少し前に行われた魔法に関する基礎知識の小テストのことだ。
俺はそのテストで、84点という点数だった。
テストの点数のクラス平均は83点だった。
相変わらず俺は平均の平凡だ。
「お前の小テストの結果が悪いのがおまえ自身が知っているよな」
「はい...すいません」
「まさか10点台をたたき出すとは俺は思わなかった。まだ成績にあまり響かない小テストだったから良かったものの、これが本番のテストだったら見事赤点補修コース確定だぞ」
「はい...善処します」
この小テストの内容はとても簡単なもので、50点以下を取るのが逆に難しいほどだ。
なのに、まさか10点台とは。
「お前は実技での積極性はとてもよく、成績は悪くないんだよ。なのに、机に向かうとすぐに寝てしまう癖がある。お前がこれから点数を上げるにはこれが大事なんだよ...」
このまま、エフに対する先生の説教が始まった。
その間に俺は準備を終えた。
そのままリビングに行くと、エフが泣きついてきた。
「ラクトー、先生怖すぎるよー」
「お前がちゃんとやらないのが悪いんだ」
「それは分かってますけど」
「まあ、このことはあとだ。ラクト、準備できたな。そろそろ行くぞ」
「はい」
俺と先生は、絶望しているエフを置いて部屋を出た。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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