天界人と明日の予定
そういえば、この決まりやディアガナは誰が作ったのだろう。
俺は、ディアガナを読んでいるときにふと思ってしまった。
今までは、ディアガナがある前提で考えてきたが、このディアガナは誰かが作らない限りこの世に存在しないはずだ。
ディアガナは四国共通の決まりについて書かれているため、どこかの国の人が作ったとは考えにくい。
だとすると、残っているのは天界の人だけだ。
ディアガナの文章から察するに、神が書いたものではなく、神を信仰しているものが書いたのだろう。
これの条件を満たすのは、天界人のみだ。
天界人というのは、元は全員人間だ。
ただし、超越神によって許されたものだけが天界に住むことができ、天界人となる
ということは、ディアガナの原文を作ったのは昔の天界人で、それを他の天界人が徐々に書き換えていっているため、今のような内容になったのだろう。
ここまでのはあくまで予測だが、もし本当なら天界人の選択によって地上にいる俺たち生活すらも変わってしまうのかもしれない。
このような結論に至ったタイミングで、誰かが部屋をノックする音がした。
俺は玄関の扉を開けると、そこには先生が立っていた。
「学園長が無事目を覚ました。それと、今回の一件で王都から何人か人が来て、今回の状況確認をするらしい。だから、その場にいた俺たちも一緒に行くこととなっている。到着予定はわからないが、恐らく明日の朝早くに着くだろう。一応その報告に来た。じゃあな」
「そうですか、先生。わかりました、一応何があっても大丈夫なようにある程度準備はしておきます。では、また明日」
そう言って先生は立ち去って行った。
俺自身あの場所にいたのは確かだが、ほとんどなにもしていなかったのでなにも言えないだろう。
といっても、どれくらいの被害なのかをしっかり確認していなかったのでちょうどいい。
現在の時刻は午後6時前。
そろそろエフが帰って来る頃だろう。
俺はその前にディアガナを元の位置に戻し、マーズの言っていたことについてまとめた紙を隠した。
俺が今考えていることは、他人に知られると面倒なので、少しの間は隠しておくことにした。
俺が片付けを終えて数分後、エフが帰ってきた。
「ただいまー。お、ラクトいるじゃん。休校になったのにどこにもいないから心配したんだぞ」
「少し先生の手伝いをしてたんだ」
「そうか。まあ、それより腹減ったから飯にしようぜ!」
俺もお腹が空いていたため、そのまま2人でご飯を食べることにした。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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