天界の仕組みと掟
マーズが天界といったここは、透明な足場があるだけのだだっ広い世界だった。
「お前らの想像していた天界とは違うだろうが、ここは天界だ」
そこから、マーズは天界についての様々な説明を始めた。
「天界に地上からから来る方法は2つしかない。1つは今のように天界関係者によるテレポート。もう1つは、メルクロスの頂上にある扉をくぐってくる方法だ。後者の方だと、扉の目の前に天界唯一の町がある」
俺は、今聞いた話から少し気になったことを聞いてみた。
「その町って、メルクロスにある扉の真上にあるのですか?」
「よくわかったな。メルクロスの扉は真上にワープする設置型のテレポートになってるんだ。だから、町の真下にはメルクロスがある。ただし、地上からは天界の様子は見れないようになっている。これは超越神様による魔法の効果だ」
この世には、神様が3種類いる。
マーズ達のような魔法に関する神様の属性神。
この世界を作った神様の創造神。
そして、この世界で最もえらい神様の超越神だ。
この世の理として、超越神より上の存在がいない為、何をしても超越神に勝ることはできない。
そのため、超越神が張ったというこの魔法は、超越神自身が解除しない限り一生残ることとなる。
というか、元属性神とはいえ今は魔王軍の幹部であるマーズが天界などに来ても大丈夫なのだろうか?
そう思い俺は質問してみた。
「少しいいですか?」
「なんだ?」
「今は魔王軍の幹部であるあなたがこんなとこに来てもいいんですか?」
「ダメに決まってるだろ。俺たち元属性神のことを天界の奴らは探して捕まえようとしてるんだよ。さらに、天界に人間を連れてくるには超越神様の許可かが必要になってくるんだよ」
この今の状況って、マーズと俺たちのどちらにとっても結構やばい気がするのだが。
「もう質問はないな。お前らが立っている真下に爺さんがいるのが分かるか?俺は今からあそこに戻って戦う。お前らには少し特殊な魔法を掛けておいた。俺たちの戦いに決着が付いたら、さっきいた場所まで戻されるようになっている。じゃあ、そこで爺さんが死ぬ姿を見ているんだな」
マーズはそういって、先ほどと同じように瞬間移動していった。
俺が真下を見ると、そこに学園長とマーズがいた。
すると2人の話し声が聞こえてきた。
「あいつらは安全な場所にやったから大丈夫だ」
「そうか、ならよい。なら、そろそろ決着をつけるとするかの」
そうして、2人は魔法を発動させた。
どうもMontyです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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