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呼び出しと固有魔法の発生

後日、教室で今回の試験の結果が発表された。


ヴィシュヘルの攻略に関しては、俺たちのグループがダントツの成績だった。


それに加えエイゼは筆記でもバカ高い成績なので、もう誰も追いつけそうにない。


その次はリーザだった。


まあ、順当なところか。


この日もいつもどおり授業が終わり、帰ろうとしたとき俺は先生に呼び止められる。


「ラクト、ちょっと頼みがあるんだが。実技試験のときのお前のグループのメンバーを呼んでおいてくれないか?場所はこの前行ったあの会議室でいいから。それじゃあ、頼んだぞ」


流れるように頼みごとだけ言って教室から出て行く先生。


別に用事はなかったが、俺が拒否できないようにしやがったな。


とにかく、会議室にあの4人を連れて行かなければならなくなったのでクラスを見渡し4人ともまだ残っているか確認する。


運よく4人とも残っており、しかも丁度4人で話していたところだった。


俺は近くまで言って声を掛ける。


「みんな、ちょっと良いか?先生に頼まれたんだけど、みんなで会議室に来てくれだって」


「私は問題ないわよ」


「私たちも大丈夫だよ。でも、何かしたっけ?」


「さあな。まあ、行けば分かるだろ」


自分たちでは何も気づいていないだけで、もしかしたら何かやらかしたのかもしれない。


といっても、考えても分からないものは分かるわけもなくとりあえず会議室に向かった。


会議室の扉を開けると、相変わらずの大きな空間が広がっていた。


「「「わぁ~~~。ひろ~~~い」」」


俺とエイゼは一度来たことがあるが3人は初めてのようで、その広さにとても驚いていた。


一番奥に先生が座っており、その反対側の机に5つの椅子が用意されている形になっている。


「おお、来たか。とりあえず、そこに座ってくれ」


指示されたところに座ると、すぐに先生が話を始めてくれた。


「今回呼んだ理由としては、この前のヴィシュヘルでのことなんだが。簡潔に話すと、最下層でラクトが追い込まれたときにリーザが使った魔法のことなんだ」


確かに、思い出すとあの時何が起こったのか全く持って分からなかった。


「あれなんだが、あくまで予想として聞いてくれ」


あまりにも急なことと、この場の空気感から数秒の沈黙が生まれる。


「あれはおそらく...リーザの固有魔法だろう」


予想を超える衝撃の一言に、俺たちは呆然とすることしかできなかった。

お読みいただきありがとうございます!

突然ですが、この話を持ちまして今年の11月いっぱいまでマジアカおよび妹クロの投稿を完全に停止いたします。

詳しいことはまた後日...

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