素早い攻略と探り不要
いつもより長めの休憩を取った後、色々と準備をし第13回層に進む。
13階層は上の12階層とさほど変わらず、湧いてくる魔物はシャドウウルムがほとんどで、残りは数匹のトード。
12階層ではトードに苦戦したが、俺たちの仲が深まったことにより、エイゼが気兼ねなく魔法を使え楽に倒せている。
トードとの戦闘で戦力にならない分、俺を含めた他4人はシャドウウルムの相手をする。
そうして役割分担をしながら戦闘したおかげで、13階層は楽に突破することができた。
まあ、楽に突破できた要因として、12階層のように魔物に囲まれなかったこともあるが。
13階層の突破後は、特に休むこともなく次の14階層に進んでいく。
そこから先はトントン拍子で進んでいき、あっという間に19階層の入り口まで辿り着いた。
「なんかここまであっという間だったな」
「そうだね。12階層のトード以来新しい魔物も出てこないし、この調子なら以外と簡単に攻略できるかもね」
エイゼの言った通り、ここまでの階層で新しい魔物は出現してこなかった。
途中までは5階層ごとに新しい魔物が湧いてきてたのだが、10階層を超えてからそのパターンが無くなり、ついには6階層連続で新しい魔物を見なくなった。
新しい魔物が出てこない方が戦いやすいが、こうも変化がないとやはり少し不安になってくる。
でも、残すところも2階層となった。
もしかしたら次の階層で何か変化があるかもしれない。
それに、12階層突破後に見た夢の内容のこともある。
ここからは今まで以上に注意して進まなければ。
一応みんなにはいつも以上に警戒するように伝えておく。
「みんな、詳しくは言えないんだがここから先は今までよりも警戒しながら進んだ方がいいかもしれない」
あくまで夢で見たなどは言わないで伝えたが、少し意味ありげな言い方になってしまった。
この言い方に誰かしら何か聞いてくると思っていたが、みんな「わかった」とか、「了解」と言った感じの返答をしてくる。
12階層での一件以来、俺たちの中であまり探りを入れないようになっていた。
この形は、夢の内容を隠しておきたい俺としてはありがたいな。
その後19階層に入り、いつも以上に警戒して攻略していたが特に大きな問題はなく突破。
そして、夢で見たあの扉の前にたどり着いたのだ。
どうも、Montyです！
今回もお読みいただきありがとうございます！
昨日投稿した妹クロのあとがきにも載せましたが、小説専用のツイッターアカウントを作ったのでIDを張っておきます。 @Monty36035856
また、いつものことですが、良ければブクマ、感想、評価等よろしくお願いします！
※明日は妹クロを投稿予定です。
