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緊張感からの開放と押し寄せる疲労

周りを囲んでいた数々の魔物を倒すことに成功した俺たちは、緊張感から解放され12階層に居るということすらも忘れて休憩していた。


途中でリーザが召還してくれたゴーレムは、戦闘が終わると同時に一瞬で消えてしまった。


俺たちはあまりにも疲れていたため、一言もしゃべれずに座っているだけだった。


そのまま10分くらい経っただろうか、無意識で休んでいたがこの状況に疑問を抱いた。


「みんな、思ったんだけどここって普通に魔物が沸くエリアだよな。さすがにこのままここに居座るのはまずいんじゃないか?」


他の4人は体から思いっきり力を抜き休んでいたが、俺がこういうと体に力を入れ立ち危険な状況下に居ることを知った。


「確かに、このままここに居るのはダメよね。今すぐとは言わないけど、できるだけすぐに移動しましょう」


エイゼはこう俺を除いた3人に言う。


リヤは「私は問題ないよ」と言った。


ケルフィンとリーザも「僕も大丈夫」、「わ、私も」と軽い笑顔で返してくれる。


俺も問題ないことを言おうと思ったが、エイゼはこのことを悟って俺言ってこなかったんだろうと今は思っておく。


「じゃあ、先に進みましょうか。もたもたしてると本当に危なくなりそうだし」


俺たちは安全な場所に行くために、戻ることはせず先に進んだ。


不思議なことに、囲まれた位置から第13階層の扉の前まではそこそこ距離があったにもかかわらず、シャドウウルムどころか魔物の一匹とすら出会わなかった。


ただでさえかなり消耗していた俺たちにとって好都合なので、むしろこの方が良かったけど。


第13階層の扉の前のエリアまで来ると、みんな何も言わず座り込んだ。


探索開始直後は、みんな疲労どころか体力の消耗すら感じなかったのに、今は息切れがずっと続いている感じだ。


俺はこの1階層を突破するのにどれくらいの時間がかかったのかを知るために、ポケットに入れてあった懐中時計を取り出す。


懐中時計の針が指していたのは11時24分だった。


半分以上の階層を突破しているのにもかかわらず、今だ時間は半分以上余っている。


俺はここで時間を使って思いっきり休憩したほうがいいと考え、みんなに時間を気にせず休んでくれと言って横になった。



どうも、Montyです。

今回もお読みいただきありがとうございます。

今回の話は、次の話が丁度いいところからはじめられるように書いたため内容が薄くなってしまいましたがご了承ください。

なお、明日は妹クロを投稿します!

そして、良ければブクマ、感想、評価等よろしくお願いします!

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