始まりと死は目前に
世界を闇に包み込んだ魔王を封印してから約5000年。
一時は、全人類合わせても100人にも満たなかったにもかかわらず、今となっては約1000万人にも増えていた。
人々の暮らしが安定し、闇に対する恐怖も薄れつつあった。
そんな中、魔王の封印はここ30年で少しずつ緩みだし、いつ復活してもおかしくない状況になっていたのだ。
さらに、魔王の手下である魔族の精鋭たちによって構成されている魔王軍が、国内各地で出現してきている。
そんな、魔王とその手下の軍隊の魔王軍に対抗する手段は〔魔法〕ただ一つ。
全人類が魔法を使える訳ではないが、10人に1人の確立で魔法を使える者がいた。
そんな魔法を使える者たちの為に造られたのが、〔魔道士育成専門学園〕通称〔魔道学園〕だ。
魔道学園では、主に戦闘用の魔法について学び、将来卒業した者は皆、魔法のスペシャリストになることができる。
その魔道学園の17期生として今日から入学することになったのが、この俺、ラクト・ベルメスだ。
魔王軍をこの世から消し去り、完璧な平和を作り上げる、という夢を持つ俺は、この学園に入学することを目標とし、ついにその目標を達成することができたのだ。
登校当日の朝、憧れの学園に入学できたことがうれしくて予定より2時間も早く家を出てしまった。
学園の目の前にある坂までやってくると、よりうれしさが増してきた。
学園の校門にたどり着くまでに、今後の更なる目標について考えながら歩いていると、ふと、その異変に気付いた。
魔法が使えるもの特有の能力で、他者の魔力を大体知ることができるというものだ。
その異変とは、本能的に感じ取った魔力によるものだった。
普段は魔力なんて気にしなければ感じ取れないのだが、それを本能的に感じ取ったとなると、相当な魔力のはずだ。
そんなことを考えていた直後、激しい光と物凄い爆風が押し寄せてきた。
それは一目で、直撃したら死ぬと分かるほどの威力だった。
すぐさま、周りに自分を守れるものがないか探したが、何もなかった。
さすがに諦め、死ぬことを覚悟したそのとき、
【アースウォール】
そう短く言葉を放ち、俺の前に現れたのは、金髪の美少女だった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
作者のMontyです。
今回が初投稿だったため、内容も文章もダメダメですがおゆるしください。
何かご指摘等ありましたら、ぜひご連絡してください。