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最古の魔術師  作者: メア
ブリュンヒルド学園
3/9

入学式前日

ー入学式前日ー


ついにこの日がやって来た。生徒は皆、入学式の前日に来て、学校を見てまわるという習慣がある。

そして今日がその日だ。結論から言うと、俺はとうとう父さんを越えることができなかった。


「ではお父さん、お母さん。そしてララ。行ってきます。」


「ああ。向こうでもしっかりな。」


「向こうに着いたらアレックスに会うのよ。」


「はい、分かりました。」


そう言って俺は馬車に乗って学園へと向かった。


「おじさん。学園までどれくらいかかります?」


「うーん。ざっと3時間程じゃないですかぃ。」


「そうですか。ありがとうございます。」


俺は学園に着くまでの間、少し仮眠をとる事にした。馬車が来るギリギリまで稽古をしていたから身体がバキバキだ。


1時間程進んだだろうか。俺のセンサーに反応があった。


俺は馬車に乗っている間、魔力を操作して馬車から半径100M程、サークル状に魔力を漂わせてセンサーを作っていた。ちょっと操作して一定以上の強さ且つ自分かこの馬車に敵意を持っている個体(人や魔獣)がサークルの中に入って来ると反応するようにした。


このセンサーが反応するって事は少なくともこっちに敵意を持っている物が接近中だと言う事だ。実際に襲って来るかどうかは分からないが、用心するに越した事はないだろう。


ーーーーーーーー


結局、学園に着くまで何もして来なかった。一体何だったんだろうか。識別は面倒くさかっからしなかったけどしといた方がよかったかな。ま、今さらだからいいけど。

俺はこの事を忘れて受付へと歩いて行った。


「こんにちは。ブリュンヒルド学園入学式、入学生の受付は此処であってますか?」


「こんにちは。ここであってますよ。お名前は何ですか?」


「リリア・クラネルです。」


「はい。リリアちゃんね。親御さんは?」


「両親は忙しいので私ひとりで来ました。」


「そう。偉いねぇ。はい、リリアちゃんこのカードを持っててね。これは貴女の事を書いた物よ。これに寮の部屋番号と貴女の名前が書いてあるわ。校門と寮の部屋で使う大切な物だから無くさないでね。それと、裏に学園の地図が書いてあるわ。」


「はい。ありがとうございます。」


俺は受付の女性からピンク色のカードを貰った。そこには


ーーーーーーーー

リリア・クラネル

部屋番号火-6

ーーーーーーーー


と、書かれていた。


「部屋が分かったから荷物を置きに行くか。 」

因みに俺は今、手ぶらだ。何故なら荷物は全て収納魔法 アイテムボックス にぶち込んでいるからだ。


俺はカードの裏を見ながら寮へ向かった。

この学校の寮は10棟あり、1棟一階160部屋の10階建て、1部屋5人ずつだ。

棟は 火、水、地、風、聖、闇、無、火水、火地、火風、の10つで、年齢が上がるごとに右の方へ移っていく。

部屋番号は数が少なくなるに連れて上の階へと上がっていく。俺は火-6だから1番上だ。


早速部屋に入ってみると先ず目の前にリビングがあって、サイドに個室が5つある。風呂とトイレは別の場所かな。個室はベッドと勉強机だけしか置いてなかった。俺はアイテムボックスからクローゼットを取り出して角の方へ置き、底辺1㎡、高さ1Mくらいの家を置いた。そしてお掃除用の手のひらサイズゴーレムを5体召喚し、その家の中に入れた。こいつらは2日に1回家から出てこの個室の中を掃除してくれる。


この家とゴーレムは、修行時代使っていた山小屋の掃除が面倒でゴーレムを創り出し、そいつらを入れるための家を創って置いたのを山小屋から取って来た物だ。


他にも全財産や当時使っていた武器などを片っ端からアイテムボックスに突っ込んで来ておいた。


後は校内を見てまわるだけだ。

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