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最古の魔術師  作者: メア
ブリュンヒルド学園
1/9

プロローグ

俺はリリア。リリア・クラネル。周りからはリリーと呼ばれている。金髪碧眼の女の子で、出るトコは出て、引っ込むトコは引っ込んでいる。身長は100センチちょっとで、髪の長さは腰まで降ろし、先の所で結んでいる。

年齢は…実年齢は5歳。精神年齢は50000歳以上だ。職業は魔術師となっているけど、ほぼ何でも出来る。出来る中で一番の特技が魔術ってだけだ。

さて、俺は元々日本人だった。だが、ある日異世界(今俺がいる世界)に転生して来た。それじゃ、今までの事をパパッと話すとしようか。



--------ーー



何時も通り学校が終わり、何時も通り帰路につく。何時も通り音楽を聴き、本を読みながら歩く。そして何時も通り車に跳ねられる………いや、跳ねられるのは今回が初めてか。何時もは周りに注意を払っていたんだが、油断していた。何時もと同じ事をしていたんだから大丈夫だと油断した隙に


ボコッ…ズシャッ


だったからな。呆気なかったな。


そして目が覚めたら其処は真っ白な部屋。目の前には絶世の美女……ではなく、素晴らしい筋肉を持つおっさんだった。おっさんは地球で若くして亡くなった人たちを異世界に送る仕事をしていた。その際、何か特別な能力を一つ授けるらしい。因みに、貰える能力は完全ランダムらしい。俺は何とか出来るだけ強い能力を貰おうとおっさんの筋肉を褒めまくった。褒めちぎった。(正直、もうこんな事やりたくねぇ)

するとおっさんは上機嫌になり、授ける能力を増やしてやるといった。ちょっと予想外だけど計算通りだ。おっさんは「武運を。」と言って両手を広げて何かを唱えていた。程なくして俺は意識を失った。

次に気がつくと其処は目測半径一キロの範囲で森に囲まれた草原だった。俺の近くにはこの世界について簡単に書かれた冊子と少しの食糧。冊子を読むと



・この世界の名前はシギリア。

・この世界には様々な種族がいる。人族、獣人族、兎人族、魔人族、エルフ、ドワーフ、神族、魔神族etc…

・この世界には、13の大陸がある。ペリカリス、パリカシス、シエスタ、シノニム、ロムニル、スケアリー、キルギス、スリウム、タリア、ナリウム、ユムユズ、トーレス、カーリゥ。因みに此処はカーリゥの近くだ。

・この世界の文字、言語は何処も同じ。貴方も書けるし喋れる。

・この世界にはステータスが存在する。ステータスが見たい時は「ステータス」と唱える。すると


ーーーーー


名前

○○○○


性別

M/F


職業

○○○○


HP

○○○○


MP

○○○○


魔法属性

○○ ○○ ○○


魔法耐性

○○ ○○ ○○


スキル

○○○○


称号

○○○○


可視化状態

ON/OFF


ーーーーー


と記される。

・可視化状態は相手に見せる時はON 見せない時はOFFにする。ステータス画面に触れても、言うのも良い。

・HPは生命力。無くなると死ぬ。

・MPは精神力。無くなると倒れる。

・魔法の属性は火、水、地、風、聖、闇、無の7つになる。

・特定の行動を行うとステータスが伸びる。

・職業は生まれた時から決まっており、特定の場所で変えることが出来る。決まった職業に寄ってステータスの伸び方が変わる。

・職業を変えてもステータスが戻る事は無い。

と書かれていた。

俺は早速ステータスと唱えた。


ーーーーー


名前

二階堂 真斗


性別


職業

魔術師


HP

168


MP

520


魔法属性

火・水・地・風・聖・闇・無


魔法耐性

火・水・地・風・聖・闇・無


スキル

魔法・魔術創生

転生


称号

なし


可視化状態

OFF


ーーーーー


スキルの魔法・魔術創生と転生は転生特典だ。


魔法・魔術創生はその名の通り魔法や魔術を創り出す能力。思い描くだけで魔法が発動する。


転生は自分が死んだ時、違う個体に生まれ変わる。その際どんな生き物、種族に生まれるかは分からない。生まれ変わってもステータスは名前以外引き継がれる。


俺はカーリゥへ向かって行った。

其処で俺は冒険者になった。


冒険者になるには冒険者ギルドへ行って登録をしてもらう。

・冒険者はギルドカードの色でランク付けされる。駆け出し→白、一人前→銅、達人→銀、プロ→金

・ランクが違っても受けられる依頼はさほど変わらないがランクが上がることで指名依頼が来る事がある。

・カードのランクを上げるには依頼を受けた数と依頼を達成した数を依頼を失敗した数で割った数が一定数を超えた時に自動で色が変わる。

・同時に受けれる依頼は5つまで。

・1年以内に一度も依頼を受けないとギルドカードが無効になる。

・無効になると再発行が必要になる。


俺は先ず採取の依頼を受けて路銀を稼いだ。


そして宿を借り、生活基盤を整えた。


生活基盤が整うと、魔法を使ってみた。魔法は先輩冒険者達に聞いたり見せてもらったりして覚えた。魔法は使っていれば少しずつMPが増えて、体力作りをやっていればHPが増えていく為、毎日欠かさずやっていた。さらに討伐系の依頼もどんどん受けていった。

たまに魔物が大量発生した時に率先して討伐をしに行った。そうしてついた称号が“国の守り神”だった。

気付いたらギルドカードが金になっていた。


俺は山に一軒家を建てた。指名依頼以外はあまり受けず、其処で修行を開始した。ステータスを上げるためだ。ステータスを上げて、誰にも殺す事ができない様な強さを得る為に。そして寿命があまりなくなって来ると自殺し、転生をする。(結局死んでんじゃねぇか!と思うかもしれないが、自殺はノーカンだ。)


生まれ変わって身体が自由に動く様になると修行を開始する。1度目から、人族に転生する毎に学校に通うようにしていた。

一定の年齢になると一人で山に籠り、修行を開始する。一定の年齢になると自殺する。

これのサイクル。(たまに人外に転生する事があったが)


もう何度転生しただろうか。600回は超えた気がする。


そして今に至る。


今の俺はリリアだ。ステータスは…


ーーーーー


名前

リリア・クラネル


性別


職業

魔術師


HP

99999999999


MP

99999999999


魔法属性

火・水・地・風・聖・闇・無


魔法耐性

火・水・地・風・聖・闇・無


スキル

魔法・魔術創生

転生


称号

国の守り神・孤高の引き籠り・山の象徴・天空の覇者・地統べる者・最古の魔術師


可視化状態

OFF


ーーーーー


“孤高の引き籠り”と“山の象徴”は山に籠っていたら勝手に付いた。“天空の覇者”と“地統べる者”は多分竜に転生した時に付いた物だろう。“最古の魔術師”は…まぁ、そのまんまだろう。

いつの間にかHPとMPが最大値になっていた。更にいつの間にか魔法が廃れていた。

俺はサイクルが始まる度、独り立ちの時期が早くなっていた為、気付かなかった。

修行する意味が無くなった俺は修行をせずに、自由な生活を送ることにした。

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