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 僕の身代わりのようにして死んだ人間がいる。僕がいたから不幸になった人が何人もいる。幸せになった人は、多分いない。

 命の価値が何で決まるかなんて僕には分からない。稼いだお金の額かもしれないし、助けた人の数かもしれないし、二酸化炭素を酸素に変えた量かもしれない。しかし確実に分かっていることは、僕の命の価値はゼロどころかマイナスということ。でも、それだけで十分だ。それだけ分かっていれば、もう、何も怖いことはないだろう。


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