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鈴の音を聞きながらBサイド  作者: セオドア.有羽
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6分間だけの恋人2

【もう会わない…信用できない人とは会えない】



よく寝るという事は大事だと実感したのは、自分がしてしまった過ちに気づいてからだった。

つまるところ自分ではマナを幸せに出来ないという考えに取り憑かれてしまったのだ。愛すればこそ困難は二人で乗り越えればいい。そんな簡単な事が僕には見えていなかった。徐々にヤキモチや嫉妬してる振りをして彼女を傷つけた、

【俺の代わりがいるならもう俺は要らないね】

なんて遠回しに彼女にだけわかる呟きをした。

思えば季節は僕が彼女を初めて知った頃に向かっている。

寝れない事、不安定な自分の状況、仕事のストレス…その頃の僕は食べる物も食べず物思いにふける事が多くなりだんだんと壊れ始めていた。

そしてあの日、ふとしたきっかけで僕らは初めて大きな喧嘩をした。

些細な事だった。たまたま彼女の帰宅が早くなって、僕は連絡を待っていた。だけど僕のいつも寝る時間になってもそれは届かなかった。

普段は言わない事を送ってしまった

流れはこんな感じで

【マナ、おやすみまたね】

【とも、おやすみなさい…大事な話があったんだけど…】

【じゃあどうして、話があるって連絡をくれないの?】

【え?何怒ってる?】

【SNSで他の人とはやり取り出来るのにどうして連絡できないの?】

【こっちだってともの状況わからないよ。ここかSNSで何かサインくれれば連絡したよ】

その後はどうしようも言い合いだった。正式に付き合ってないからとかこっちがお願いした事無視したとか、お互いがお互いを思ってしてきた事をわかって無いんだねと言い合ったり。

そして

【もう会えない…信用できない人とは会わない】

これである。 やり取りしながらマナがしてくれていた事は充分わかっていた。だけどあの悪い考えが頭を支配する

【じゃあもう終わりだね、マナ】

【そうなんだ…わかったよ。もう終わりなんだね。】

【悪かった、いろいろごめんな】

【どうして最初にそう言ってくれなかったの…酷いよ…】

【悪かった…だけどもうどうしようもないだろ、元気でな】

【ともも…元気でね】

そして、僕らの恋はあっけなく終わった。会うことも無かった。なのにこんなに胸が痛いのはこんなに悲しいのは、こんなに涙が止まらないのはなんでだろう…

その時になって実感する。マナと共有した時間の大切さ。彼女がくれたこの世界の色。彼女が癒やしてくれた心の傷、どうしてこんなにも大切なものを僕は簡単に手放してしまったのだろう。

そしてその日からしばらく僕の身体から睡眠というモノが姿を消した。

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