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鈴の音を聞きながらBサイド  作者: セオドア.有羽
15/30

遠い日の残骸を愛と呼べますか5

咲花は壁にぶつかった気分だった。

なな=真尋麻美という事まで2日で分かったのにそれからもう10日が過ぎようとしている。

今日は裕貴に連れられ、動物園に来ていた。

「行き詰まったら息抜きも必要だ」

と強引に連れて来られた。

最近、引きこもっていたから人と接するのは有り難かった。

裕貴に連れられ歩いていると、何度か人に振り返られる。(なんか私、変なのかな?)と思いながらも気にせず歩いていた。

倉科咲花は母に似て背が高く172cmになった身長がややコンプレックスだった。去年怪我をするまで陸上部にいたからスタイルも悪くない。少しだけ丸い鼻を除けば整った顔をして肩まで伸びたストレートの黒髪は陽射しに輝いている。

本人は気づいていないが、学校では美人という評価に落ち着いている。ただ同性とは仲が良い人が多いが男性に対して極端な人見知りでなんとか中学から一緒の裕貴とは仲が良い方だと思っている。

「咲花は可愛いんだから自信持てよ」

そう裕貴に言われた時、悪い気はしなかった。


「案外、ななって人…近くにいたりしてな?」

「不意に裕貴が言うからびっくりした。」

「どうしてそう思うの?」

「うーん、ほらあのSNSって30代の人多いじゃん。当時大学生なら今37か38だろ?」

「うん。」

「今、やっててもおかしく無いし、それに…」

「それに?」

「最初の永遠って人…ななさんって警戒心が強かったんだろ?なのに愛知なのを知ってたっておかしいなと思って。」

「うーん、どうなのかな、仲が良かったのかも知れないし」

「そうかな?なんかその人もう少し知ってる気がするけど」

「そうかも知れないね。うん。もう一度聞いてみる。」

ありがとう裕貴と思わず咲花は抱きついてしまって、気がついて恥ずかしくなった。

ゆっくりと回された彼の腕が心地よかった。

きっと私は裕貴の事が好きなんだなと実感する。


しばらくして離れて、無言のまま二人は動物園を後にした。裕貴の手は咲花の手を繋いだままだった。



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