表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

魂転移、異世界転生

「いやさ。別に脅迫してるつもりはないんだよ。だからそんなびくびくしないでくれ。お前が安心安全な生活ができるようにって言うから、本当にそうなのか確認したかっただけだよ。」



心にもないことを言ってみる。


だが、事実そうでなくては困るのは葵だ。


だから管理者に悪い印象を持たれても良いことはない。


ここからは何が何でも脱したいし、それができるのは管理者だけなのだ。



「そ、そそそうですか…だ、大丈夫ですよ!任せてください!誠心誠意そうできるようにさせて頂きますから!」



よし! 言質はとった それに悪印象を持てれてる風もなさそうだ。



「まずはですね…そうだ、何か要望とかってありますでしょうか?」



ワクワクしながら聞いていると唐突に質問を投げかけられる。



「え?…要望…そうだな…魔法の世界になんだろ?ならやっぱり魔法は使えるようになりたいな。というか使えなきゃ死ぬだろ。」



魔法の世界で魔法が使えないなんて冗談じゃない。


そういう人たちもその世界にはいるのかもしれないが俺は嫌だ。


飛び道具はどんな世界でも強いはずだ。



「魔法ですね!あ、使えなくても死ぬってことはないと思います。魔法の使えない剣士とかもいるのはいますし。」



剣と魔法の世界だったわけだ


そりゃそうか。魔法はあって剣はないってことはないか


魔法はあるけど平和な近代的な世界ってのも少しは期待してたんだけどな…


安心とか言うからそこは諦めてたけどね



「モンスターみたいなのはいるんだよな?」


「はい。いますね。」



ですよね。



「魔法には色々な属性があるんですが、全部使えるようにしときますね!!あとは…重要度の高いスキルと…あっ、これもいりますよね…それと…」



管理者が顎に手を当てながらブツブツ言い始めた。



「なぁ。それ俺が自分で選べないの?もしくはあるだけ全部とかさ。」



前者はあれとしても後者はかなり図々しい。


が、貰えるものは全部貰っとく主義だ。



「あー…できることならそれが一番なのはわかっているのですが…何分これも越権行為といいますか…」



そうなのか


次元の狭間に落ちるなんてのもイレギュラーなことみたいだしな


通常の措置ってことではなく、引け目を感じて優遇してくれてるのか?


ぶっちゃけ助けて貰えることが最優先事項だし、線引きとかが曖昧でよくわからんが

そこは仕方ないとしよう



「ご不満もあることと思いますが、ここは私を信じて任せて頂けると非常にありがたいなと…」



はいはい、おーけーおーけー



俺が了承の意をとると管理者は安心したように、またブツブツと考えだす。







どれくらいの時間が経っただろうか。


長い。


良い加減長すぎる。


ほんとここから早くおさらばしたいんだ。



そう思い声をかけようとしたその時、



「お待たせして申し訳ございません!準備が整いました!」


「お、おう…そうか…随分時間がかかったな。」


「すみませんすみませんすみません!消滅しかかっている魂を探すのに手間取ってしまいまして…あなた様もイライラしてらっしゃるご様子でしたし…必死に探したのですが…」



え??? まじか


どうやら態度に出ていたらしい


悪いことしたな…


こいつの性格を考えればもう少し気をつけるべきだった…



「それは悪かった。ここは居心地があまりよくなくてな。」



言い訳がましい言い方だとは思うが、正直な気持ちとともに謝罪する。



「いえいえいえ!滅相もございません!!私こそ余計なことを……で、では!今から魂を転移させて頂きます!あなた様の能力については、″ステータスオープン〟と唱えて頂ければ確認して頂けますので!あっ…!ここでは使えませんので、あちらの世界での確認となりますがご了承下さい…。」



スッって言ってわ!……恥ずかしい…


チートステータスにしてくれるってんだから気になるじゃん


かまととぶってもそこはね!大事!




申し訳なさそうに付け加える管理者に、照れ笑いしながら



「いいよいいよ。わかった、そうさせてもらうよ。まぁ、思うことはあるけど感謝してる。じゃあな。」



貰うものは貰った


早々にここから退散したい


気が変わっても困るしな



「そうおっしゃって頂けると気が楽になります…。それでは…お気をつけて!」



そう言って深々と一礼した後、俺に向けてグッと両手をかざす。


すると、その手が仄かに白く発光し、やがてその輝きが増していく。


それに呼応するかのように、俺の体もまた同じように光輝いていく。



おぉ…すげえな…ほんとに魂だったんだな…



そんなことを考えていると、突然心地良い浮遊感に襲われ、段々と視界がぼやけてくる。



そして暫くすると、ふっと目の前の管理者の姿が消えた。




その刹那。




「あっ!!……やばっ……」



そんな声が聞こえた気がした。





投稿ミスして焦りました…


ご意見ご感想お待ちしております…!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ