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「私のお姉ぇもそんな感じでさらしてたらめっちゃ細くなったし。やっぱり見られると意識するのかな」
「そうなんじゃないの? 実際お姉さんきれいだし」
「妹のほうはぶっさいくですけどね」
「瑠美もかわいいよ?」
「ハイハイ、アリガトー」
わざとらしくそういった後、片肘をついてまた女の子の太ももをチェックし始める。
細いだの、白いだのと。
そうやってしばらく好き勝手に評価した後で、ふと不満気にこういった。
「なかなかいませんねー、いい脚の女子は」
「おなごって……じゃあ、いい脚ってどんなの?」
「んー、うまそうな脚?」
こっちが訊いてるのに訊き返されても困るんだけど。
いや、うまそうって。
「ちょっと、なんかおっさんくさい」
「えー、でもわりと重要じゃない?」
ぱっとこっちを振り返る。