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5kgの距離  作者: 新々
3/22

03

「私のおぇもそんな感じでさらしてたらめっちゃ細くなったし。やっぱり見られると意識するのかな」

「そうなんじゃないの? 実際お姉さんきれいだし」

「妹のほうはぶっさいくですけどね」

「瑠美もかわいいよ?」

「ハイハイ、アリガトー」


 わざとらしくそういった後、片肘をついてまた女の子の太ももをチェックし始める。

 細いだの、白いだのと。

 そうやってしばらく好き勝手に評価した後で、ふと不満気にこういった。


「なかなかいませんねー、いい脚の女子は」

「おなごって……じゃあ、いい脚ってどんなの?」

「んー、うまそうな脚?」


 こっちがいてるのに訊き返されても困るんだけど。

 いや、うまそうって。


「ちょっと、なんかおっさんくさい」

「えー、でもわりと重要じゃない?」

 ぱっとこっちを振り返る。

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