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5kgの距離  作者: 新々
2/22

02

「あー、あれはないかな」


 瑠美るみの視線につられて顔を向けてみると、向こうにそこそこふくよかな足をあらわにした女の子がいた。

 んー、すごい勇気。


「ってか、あの太さで出すってすごいよね」

「そういうこといわないの」

 自分への反省やいましめも兼ねてあえてそう口にする。

「でもさ、やっぱり見せるならきれいなほうがいいじゃん?」

「そうかもだけど……でも、もしかしたらあの娘、あえてみにくい脚をああやってさらして、せないとどんどん恥をかくことになるって感じで、自分を追い込んでるかもしれないよ?」

「醜いとか、桃花ももか、それひどくない?」


 瑠美がまた笑う。

 あれ? またわたし何か変なこといったのかな?


「まあでも、それは一理あるかもね」

 思い出したように、瑠美がいう。

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