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「あー、あれはないかな」
瑠美の視線につられて顔を向けてみると、向こうにそこそこふくよかな足を露わにした女の子がいた。
んー、すごい勇気。
「ってか、あの太さで出すってすごいよね」
「そういうこといわないの」
自分への反省や戒めも兼ねてあえてそう口にする。
「でもさ、やっぱり見せるならきれいなほうがいいじゃん?」
「そうかもだけど……でも、もしかしたらあの娘、あえて醜い脚をああやってさらして、痩せないとどんどん恥をかくことになるって感じで、自分を追い込んでるかもしれないよ?」
「醜いとか、桃花、それひどくない?」
瑠美がまた笑う。
あれ? またわたし何か変なこといったのかな?
「まあでも、それは一理あるかもね」
思い出したように、瑠美がいう。