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5kgの距離  作者: 新々
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 だって、なんだかすごくくやしかったから。

 全然わたしのこと見てくれないし。


 バカ。

 瑠美のバカ。


 と、そこでようやく、瑠美に嫉妬していたことに気づく。

 気づいたらまた涙が出てきた。

 なんなの、本当に。


 その後、タイミング悪くやって来た店員にこのわけのわからない状況を見られてしまい、なんだか気まずくなって、わたしたちはそそくさと店を出た。


 近くのベンチに座って、瑠美がおごってくれた――というよりわたしが奢らせたアイスラテを飲みながら、ちょっと心を落ち着かせる。

 夕方のショッピングモールは人通りが多く、だからこんなみっともない顔をさらけ出すのはイヤだったけど、でも瑠美の本音を聞くまでは帰らないつもりでいたから、せめてとうつむき気味に顔を傾けていた。

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