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大人しく瑠美の手が引き下がったので、わたしはいわれた通り折っていたベルト部分をもとに戻した。
なんだかちょっと、惨めな気持ちになる。
「どうしていきなり短くしたの?」
なんだ、気づいてたんだ。
って、そりゃそうだよね。
「どうしてって」
適当に誤魔化せたらよかったんだけど、悲しいかなわたしにそんな高等技術は持ち合わせてなくて、そうでなくとも、訴えるような目を向けられては正直に答えるしか選択肢はなくて。
「瑠美はわたしの脚、どう思ってるのかなー……って」
うわっ、何これ恥ずかしい。
いってから、顔がじわじわと熱くなる。
対して瑠美はといえば、ぽかん、といった、それはもう憎らしいくらいにかわいい表情でわたしを見ていた。
でも一瞬後、ぶふぁっと吹き出して笑った。




