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初めはちょっと落ち着かなかったけど、短くなったスカートで歩くことにはだいぶ慣れてきて、今はそれほど気にならなくなっていた。まあ階段を登る時はそれなりに意識するけど。
でもそれよりも。
瑠美からの反応がまったくないことのほうが気になった。
この程度じゃやっぱり気がつかないのかな。
スカートの裾をつまんでみる。
もっと上げたほうが――っていやいや、それじゃあ別のが見えちゃうから。
それとも、わたしの脚には興味ないのかな。
お世辞でもいいから、かわいいねって、そういって欲しかったなあって。
なんか勝手に盛り上がって、バカみたい。
やっぱり戻そうかな。
そう思ってベルト部分に手をかけようとした時、後ろで試着室のカーテンが開いた。




