表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
9/139

リンゴとヤンキーとメガネ3

  取り巻きB君の尾ひれを付けられまくった毒リンゴの噂はつづく。

「毒島リンゴの両親は事故でなくなったらしいんですけど、それも『毒リンゴの呪い』のせいだって!」

「はぁっ?お前今なんつった!!」

 自分でもびっくりするくらい大きなドスの利いた声が(胡桃君の話し方がうつったのかな?)でた。

不良グループも七五三木さんも私の豹変に唖然としていた。噂や冗談でもひどい!許せない!

「な、なんやお前、毒島リンゴなんてえげつない名前つけられた仕返しにやったんやないの?」

胡桃君の一言で私の中の何かが弾けた。



 私の右の握り拳が胡桃君の頬に炸裂した…!

5年間のあの日のように、いや、あの日よりも強い怒りと悲しみをこめて…!



『ジョーさああああああんっ!!』取り巻き二人の叫び声。


ドカッ…。


胡桃君の身体が私の足元に倒れた…。



 朝練が終わり、生徒と先生が校内に流れ込んできた。騒ぎを聞きつけ人々がつぎつぎと集まってきた。

「何があったんだ!?」「ケンカ?」「生徒は早く教室に行きなさい!」「あ、あれ毒島さん!」

「不良グループの仕業か?」「毒島さんてさ…」「毒リンゴって知ってる?」「友達が東小なんだけど…」


 

 



 私、毒島リンゴの中学2年の春、いやもう初夏の香りがする頃。

 私は中学校を辞めた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ