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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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藤林ももと美術室2

 コンクール落選により、かなり落ち込んでいた私。私は井の中の蛙でした…。結局、私がどんなに頑張っても、本当に非凡な才能のある人たちには勝てない…私には平凡な人生しか歩めない…そんな風に考えるようになっていました。

 そんな時に、おじいちゃんがある学園に中等部から入学しないか勧めてきました。そう、それが星屑学園だったのです!実は、私のおじいちゃんとお父さんは、この学園の卒業生なのです!そして、おじいちゃんは星屑学園の第一期生なのです!

 私のおじいちゃんは、戦前生まれで東京の下町に生まれて、戦時中は小学生くらいでした。東京は空襲が激しくなり子どもたちは、空襲の被害が少ない田舎へ疎開していました。戦争が終わり、疎開先からもどってみるとどこもかしこも焼け野原で、おじいちゃんの家族も…空襲でみんな死んでしまいました…。東京は、おじいちゃんのような戦災孤児であふれかえっていました。

 ある時、有名な資産家が戦災孤児を引き取り、勉強を教える施設をつくったのです。それが、星屑学園のはじまりです!その資産家もまた、戦争で我が子を失っていたのです…。きっと、死んでしまった我が子の分まで、孤児の子どもたちが健やかに育ってほしいという思いでこの学園を作ったんだと思います。おじいちゃんはこの学園を卒業後、疎開先で出会った女性のもとに向かいました。この人が私のおばあちゃんです!疎開先は群馬のおばあちゃんの家だったんです。おばあちゃんの家は農家で、おじいちゃんは婿入りする形で結婚しました。そして、私のお父さんが生まれ、お父さんがお母さんと出会い、私が生まれて…。

 おおっと、話がだいぶそれてきちゃった!それでね、この話をおじいちゃんから聞いて、私は、そんな素敵な学園になら喜んで入学したい!なんで初等部から入学させてくれなかったの?って聞いたら、私が小学校へ上がる前の年に突然、学園を閉鎖してしまったことを聞いたの。ちなみに、この星屑学園は入学試験は基本的にないんだ。

 そして、私は地元の小学校を卒業して、星屑学園中等部に入学したんだ。この学園に入学すれば私の平凡な人生が少しは変わるんじゃないかなぁ?なんて…。さぁ、次はいよいよ私と賀東先生の出会いの物語がはじまります!こほんっ(咳払い)。名付けて『スターダストメモr、ふぇっくしょん!あれ?やっぱり風邪ひいたのかな?ああ!また賀東先生が私のことを話してるのかなぁ~?


―そのころの賀東先生―

「…ふぇっくしょん!」

「あれ?賀東先生、風邪でもひいたんですか?」

「いえ。誰か僕の噂でもしてるんですかねぇ…。」

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