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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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リンゴと女子寮3

 私とももが食堂に入ると、もうほとんんどの生徒が席についていた。初等部から高等部まであるだけあってすごいにぎやかだ…。テーブルの席はクラスごとになんとなくまとまっているみたい。

「席は、どこでも自由だけど、暗黙のルールで高等部の先輩が優先的に空調のいい席陣取ってるの。うちのクラスは大体あのへんでいつも集まってるの。」ももが指をさす。

 ももと一緒に、同い年くらいの女の子たちがまとまって座っている席に行く。

「あ、もも!遅かったね?あれ?その子は誰?」

 うわぁ、みんなが私を見てる…!この子たちが新しいクラスメイトか…。うわぁ、緊張する…。

「ふふふ。みんな注目!紹介するね。この子はリンゴって言って、本日出来たてほやほやの私の友達!」

「ああ!その子が先生が言ってたうちのクラスにくる編入生?」

「はじめまして、毒島リンゴです…。よ、よろしくね。」

「こちらこそよろしく。私は、栗田茜(くりたあかね)。このクラスの委員長なの。」

 栗田茜ちゃんは、苗字を通りの栗色の柔らかそうな巻き髪のショートカットで、黒目がちの目が可愛い。服装は女の子らしいブラウスと黒いスカート。

「ちなみにこの子のあだ名はくりりんで。くりりんは、なんと高等部にイケメンの彼氏がいるんだよ!まぁ私の賀東先生には及ばないけど…。」

 す、すごい!年上で、しかもイケメンなんて。茜ちゃん可愛いもんね…。彼氏さん見てみたいな。

「ちょっと、いきなりリンゴちゃんに何教えてんの!てか、先生はいつからあんたのものになったのよ。」

 照れてる茜ちゃんも可愛い。

「ねぇ、リンゴちゃん、前の学校では何部だったの?」「てか、どこの学校からきたの?」「なんでこのタイミングで編入?」「どの部活に入るか決めた?」「好きな芸能人は?」「兄弟いる?」「彼氏は?」「好きなアニメは?」「BLってわかる?」

 みんなから質問の嵐が!すごくうれしいんだけど、そんないっぺんに聞かれたら何から答えていいかわからないよー(泣)。

「こらー!みんな、リンゴが困ってるじゃない。質問は1つ1つにしなさい!ちなみに、リンゴに彼氏がいるかどうかは私が質問済みよ。本人はいないっていってるけど、何か隠してる感じがするんだよねぇ…。」

「えー!何それ気になる!本当のとこどうなのリンゴちゃん?」

「本当に、彼氏なんていないよぉー。ももが勘違いしてるだけだよぉ…。」

「観念した方がいいよリンゴちゃん。私に彼氏ができたことに初めに気づいたの、ももなの…。」

 本当にいないってばぁ…。胡桃君は彼氏どころか友達でもないし、てか、今日会ったばっかだし!


「はーい、みんな夕食の時間よ席について。全員そろったかしら?はい、静かに。」

 公子さん!ナイスタイミング!

「ご飯の前に、今日からこの学園の一員になる子を紹介するわね。リンゴちゃん、前にでてきて。」

「2年2組に編入することになりました。毒島リンゴです。よろしくお願いします。」

 食堂が拍手でつつまれる。

「リンゴちゃんは今日、来たばかりでいろいろわからないことも多いとおもうから、みんな親切にしてあげてね。…それと、リンゴちゃん、本当のとこどうなの?いるの彼氏?」

 …なななな!?。公子さんも、聞いてたのー!?とんでもないとこから刺客がきたよ…。

「あははは。冗談よ、冗談。さぁ、みんなご飯にしましょう。順番にとりにきてね。今日のおかずは、ハンバーグよ!」

 






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