リンゴと女子寮2
「ここが、リンゴの部屋だよ!」
部屋は、思っていたよりも広くて家具は学習机とベットだけ。部屋の真ん中にカーテンがかけられるようになっている。ここが、今日から私の部屋か…。なんだか、初めて叔母さんのところに預けられた日を思い出すな…。
「それじゃあ、リンゴ。私も部屋にもどるね。寮の中は基本的に服装は自由だから。着替えが終わったらまた迎えにくるね。食堂まで案内してあげる!」
「うん。もも、ありがとね。何から何まで…いろいろ教えてくれて、私、この学園に来るのほんと急だったから何にもわからなくてすごく不安だったから…。」
「えへへ。気にしないで。賀東先生との約束だし!なにより、リンゴは私の友達だもん!」
ああ。私、ももと友達になれて本当に良かったなぁ…。嬉しすぎて泣きそう…。
着替えをすませて、ももが来るのを待つ私。服装これで大丈夫かな…。無地の淡いピンク色のパーカーにベージュの短パン。じ、地味すぎるかな?でも、私、おしゃれとか全然わからないから!服もパーカーとジャージばっかりだし…。ダサい…よね。お、ドアをノックする音がする。
「おまたせリンゴ!着替え終わった?」ももの声だ。ドアを開けると…。
そこには、明るい色の髪を肩までのばした女の子が立っていた。服装はおしゃれなロゴのデザインのTシャツにストライプ柄のスカート。あ、あの、どちら様ですか?
「どうしたのリンゴ?。私だよ!ももだよ。まさか、私のこと忘れちゃったの!?」
「あ、ああ、ももだ!よくみれば確かに。ごめん、髪型がちがったから…。」
「あははは。絵を描くときは髪の毛が邪魔だから全部まとめちゃうの。普段はおろしてるけど。」
へぇええ。髪下ろしただけでこんなに雰囲気変わるんだねぇ…。なんか、すごく大人っぽい。
「ほら、早く食堂行こう!」




