リンゴと女子寮1
「ただいまぁー。藤林ももと毒島リンゴ無事、帰還しました!」
「あら、お帰りなさい。あなたが毒島リンゴちゃんね?ようこそ、星屑学園女子寮へ!はじめまして、寮母の梅木公子です。ここでは、私がみんなのお母さんがわりなの。」
「毒島リンゴです。今日からお世話になります。」
寮母の公子さん、若いなぁ…。寮母さんっておばあさんくらいの人だと思ったから。公子さんまだ20代くらいだよね。軽くパーマのかかったブラウン系の色のセミロングの髪を後ろで一つに結った髪型。女性らしい優しい雰囲気の服装に、胸元にウサギのキャラのワッペンがついた黄色のエプロンを着ている。若いお母さんというか、保育園の先生みたい。
「リンゴちゃんの部屋は、3階の175号室。二人部屋なんだけど、とりあえずリンゴちゃん一人よ。はい、これが部屋の鍵。それと、『寮生活のしおり』これを読めば大体のことはわかるから。あと、今日の分の着替えと簡単な日用品はリンゴちゃん家の家政婦さんが届けにきてくれたの。他のものは明日、業者さんが運んできてくれるそうよ。何か必要なものがあったら遠慮なく言ってね。」
家政婦の山田さんにもあとでお礼言わなきゃ…。家に帰って来れない叔母さんの代わりに、小さいころからお世話してもらったし。
「それじゃあ、私は、夕飯の準備がまだ残っているから、ももちゃん。リンゴちゃんを部屋まで案内してあげてね。」
「了解です!ちなみに今日の夕飯のおかずは何?」
「うふふふ。内緒だよ。食堂にきてからのお楽しみ。夕食は7時からよ。さぁ、二人とも着替えたら食堂にいらっしゃい。みんなにリンゴちゃんを紹介しなきゃね!」




