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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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委員長とヤンキー1

 私、2年1組のクラス委員長の福田千恵莉は2年4組のヤンキー胡桃城太郎君とここ数日、急に親しくなったのには理由があります。私のクラスメイトで親友の柚木美鈴(ゆずきみすず)さんと棗麻衣(なつめまい)さんが重大な誤解をしているようですが、決して、私は胡桃君を好きになったわけじゃないですからね!

 それは、毒島リンゴさんが転校した翌日(胡桃君が毒島さんに会いに朝1組に待ち伏せしていた日)の放課後のことでした。


 その日の朝のホームルームの後に私は、毒島さんの転校先を担任の池田先生から聞きました。毒島さんの転校先は『星屑学園』という名前で、都内のものすごくはずれにある全寮制の学校だそうです。なぜ、このタイミングで突然転校したのかは先生にもわからないそうです。謎は深まります…。でも、とにかく毒島さんの転校先がわかったので今度の休みにでも会いに行こうと思いました。

 そして、胡桃君にも毒島さんの転校先を伝えるかどうか迷いました。胡桃君は噂を聞く限りでは怖い不良というイメージがありましたが、朝、実際に話をしてみると、落ち着いていて(毒島さんの転校を告げた時は怒鳴られたけど…)なんだか、思っていたより悪い子じゃないのかなぁって思えたので…。女の感?というやつでしょうか…。それで、毒島さんに会って仕返しするわけじゃないのなら胡桃君にも教えてあげようと思いました。というか、ひとりで毒島さんに会いに行くのは正直、不安だったんです…。毒島さんとは、結局、事務的な会話しかできなかったので…そんな親しくもない私が急に会いに来ても迷惑なだけじゃないかって…。だから、誰か一緒に来てくれる人がいたらいいな…なんて。美鈴ちゃんと麻衣ちゃんは、私の大切な親友だけど、毒島さんのことはあの噂のせいかあまり良く思ってないらしく、関わりたがらなかったから…。

 

 私は、胡桃君に毒島さんの転校先を伝えるために昼休みに、4組の教室へ向かいましたが…。胡桃君はいませんでした…。胡桃君はサボり魔でした!まぁ、不良だから当然か…。そうこうしてるうちに5限目の予鈴が、教室に戻らなきゃ…。その時、廊下から胡桃君がやってきたのです…!

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