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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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リンゴのいない教室4

 ―時は戻って朝の2年1組の教室前―

 私、2年1組クラス委員長福田千恵莉は2年4組胡桃城太郎の元へ!

「お、おはよう…く、胡桃君。私このクラスの委員長なんだけど…うちのクラスに何かようかな…?」

きゃー。めっちゃ睨まれてるぅ…。頑張れ私…!

「おう、おはよう。お前のクラスに毒島リンゴっておるやろ?」

やはり、毒島さん狙いかっ!

「う、は、はい。…そうです。」

何でタメなのに敬語になってるの私!

「毒島、まだ今日は来てないようやけど、休みか?」

「ぶ、毒島さんは、そ、その…。」

「なんや?」

「毒島さんは、昨日、転校したから…。学校にはもう来な…」

「転校って、どういうことやっ!!」

ひぃぃいいいいい…。怖い…!いきなり怒鳴らないでよ…。

「わ、私も、と、突然のことで…。き、昨日の帰りのホームルームでせ、先生が毒島さんは家の都合で急遽て、転校することになったって聞いたから…。その時にはもう、毒島さんは学校にいなかったし…。」

私だってどうしてこんな急に転校しちゃったのか、理由を知りたいよ…!

「…そうか。怒鳴ってすまんかったな。邪魔したな…。」


 教室に入るとクラス中から称賛の声が上がった。

「やるじゃん、委員長!見直したぜ!」「おつかれー!」「かっこいいー!惚れたー!!」


 私は、結局、毒島さんに何にもしてあげられなかった。毒島さん、今どこにいるんだろう…。転校先、先生に聞いてみよう。胡桃君って思っていたより悪い子じゃないかも…。話してみると毒島さんに仕返しするために来た感じじゃなさそうだったし(なんとなくだけど)。毒島さんの転校先がわかったら、教えてあげようかな…。


 

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