リンゴのいない教室3
「呪いを解く方法は…」と安藤。
「方法は?もったいぶらずに教えろや!」
「毒島リンゴにその…」
なぜか、もじもじし始める安藤と顔を真っ赤にして耳をふさぐ馬場。なんなんや一体?
「あああ。すんません、城さん!俺も純情なんです…!」
そして意を決したように安藤が口を開いた。
「毒島リンゴとっ…。くっ…。毒島リンゴとキスするしか方法がないんですっ!!」
「はぁ?鱚?何で魚が出てくるんや?」
「城さん、その鱚じゃないです…。キスです!口づけのキスのことです!あああ恥ずかしい///」
「まさか…。あ、あの…キ、キキキ…キッスのことで…すか?」
「そ、そうです…。(なんで城さん敬語になってるんだろう?)」
毒島リンゴとキ、キス…。鱚、記す、期す、帰す、規す、きす、KISS…。キスーーーーー!!
「ボンッ!」と音がしてわいの頭ん中が弾けた…!あれ?視界がうつろに…。
バタリ…。
『城さあああああああああんん!!』
「城さん、しっかりしてください!早く、ナースコールを!」
「安藤それ、ナースコールじゃない!エアコンのリモコンだ!」
胡桃城太郎14歳、姉以外の女の子と手を握ったことがないくらい純情。彼女いない歴=年齢。