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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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リンゴのいない教室2

 そして、今朝また事件が起きようとしていました。

 2年1組の教室の前に4組の胡桃城太郎君がいたのです!何しにきたのかだいたい想像ができます。きっと毒島さんに昨日の仕返しにお礼参りに来たのです!毒島さんを待ち伏せしてるんですね…。でも、毒島さんは転校してしまってこの教室にはいません。クラスのみんなが明らかに怯えています。てか、私も怖いです…。

 だって彼、ずっと廊下からこの教室をのぞきこんでるんですよ!

 ホームルームがはじまるまでまだ時間が…。先生、早く来てください…!

「なぁ、委員長、頼むよ。廊下のアイツに毒島は転校してもういないって言ってきてくれよ!」と男子。

「男子かっこ悪~!男なら追い返してよ!」と女子。ざわつく2年1組の教室。

 そうだ、私はこのクラスの委員長だ!みんなの安全?を守るのがクラス委員長の務め!ちょっと(いや、かなり)怖いけど、茶髪だし、服装チャラいし、地元で乱闘騒ぎ起こして転校してきたらしいし…。

 もぉー、どうにでもなれ!委員長福田千恵莉、特攻します!私は、体中の勇気を奮い起こして廊下へと歩き出した。


 ―ここから時間がさかのぼること昨日の都内のとある病院の一室。―

 わい胡桃城太郎は、毒島リンゴに殴られたことによって毒リンゴの呪いをうけてしもうたんや。この呪いを解く方法を取り巻きの安藤(A君)と馬場(B君)に聞き出していた。

「呪いを解く方法ですね…。たしか…東小の奴に聞いたことがあります。それは…。」と馬場。

「それは何や?」

「…。すんません。城さん。俺の口からはとても…。いえません。」

「はぁ?なんでや!」

「馬場、城さんに言えんことなら俺に言え、俺から城さんに伝えるから。」と安藤。

「ごにょごにょごにょ…。」馬場が安藤に耳打ちして伝える音。

「…なんと!たしかに純情なお前には直接言うのは酷すぎるな…。」

「早よ、教えろや!」


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