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セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
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リンゴのいない教室1

苺鈴です。

今回はクラス委員長が語り手です。

 はじめまして。2年1組のクラス委員長の福田千恵莉(ふくだちえり)です。昨日は大きな出来事が2つ起こりました。1つは、私のクラスメイトの毒島リンゴさんが2年4組の胡桃城太郎君を殴って気絶させました。

2つ目は、1の出来事の当事者である毒島さんが転校したことです。

 毒島さんと私は、小学校は別々で、中学も2年ではじめて同じクラスになりました。私は、1年の時に『毒リンゴ』の噂を聞いていたので正直、毒島さんのことが怖かったです。でも、私は誰かが仲間外れになったり、ひとりでいる子がいるとなぜかほっておけなくて…毒島さんとも仲良くなりたいと思いました。

 毒島さんは、いつもひとりでいることが多かったので、話しかける機会はいくらでもあったんですが、周りの目が怖くて…話しかけることが出来ませんでした。

 でも、委員長特権でメアドを交換することはできました!学校で話せないなら、メールすればいいんだ!とでも、そんな時に「毒リンゴとメールすると呪われる」なんて本当に馬鹿馬鹿しい、くだらない噂が流れたんです。私は、そんな噂嘘に決まっている!と頭では分かっているのに…どうしても怖くて…。一度もメールすることができませんでした。…本当に自分が情けないです。


 そして、昨日の朝、毒島さんが他の生徒に暴力をふるって生徒指導室送りになったと聞いて、すごくびっくりしました。先生から毒島さんに非がないことがわかって、教室にも戻ってこられることを聞いたときすごくほっとしました。今度こそ!委員長特権で毒島さんを迎えに行こうとした時、タイミングが悪く理科の田村先生にプリントの返却を押し付けられてしまい、迎えに行けませんでした…。次こそは!5限の体育のバスケでパス練習する時に一緒にペアを組もう!と意気込んでいたのですが…。

 

 毒島さんは教室には戻らず、そのまま転校してしまったのです…。

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