表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セカイ防衛少女毒リンゴ  作者: 苺鈴
123/139

リンゴと琳吾2

 光が止み、一人の少女が現れた…!


 光輝く黄金の髪と瞳。白と赤の剣道着。頭には真っ赤なリボン。手には白地に赤いラインの入った指ぬきグローブ。今回は、剣道を意識した格好だね!


「私は『セカイ防衛少女毒リンゴ』!この『セカイ』は壊させない!私が絶対に守る!!琳吾さん、私はあなたとは、戦えません…!!」

「…それなら、大人しく俺に斬られろ!」

 琳吾さんが、私に斬りかかってくる!

 すると、私は赤と白の柄のついた刀を握りしめていた!琳吾さんの刀をその刀で受け止める。鍔迫り合いになる!でも、向こうの方が力が強い…!

 私は押し負けて、後ろに吹き飛ぶ…!!

「うわああー!!」

 壁にぶつかり、その場に崩れこむ…。刀も落としちゃった…!

 それでも、琳吾さんは、容赦なく私に斬りこんでくる…!!あああ…やられる!!


 あれ…斬られてない?…私の目の前には…長い黒髪を後ろで一つにまとめていて、白と紺の道着姿の…。

「賀東先生!!」

 賀東先生が、竹刀で琳吾さんの刀を受け止めている!!

「大丈夫ですか?あなたは、いつぞや僕に、キ…人工呼吸してくれた通りすがりの『セカイを守る』の使者さんですよね?あの時はありがとうございました!…今度は、僕があなたを助けます!!」

「…邪魔をするな!」

 無茶だよ、先生!そんなただの竹刀じゃ、刀に勝てるわけないよ!!

「…そのような拙劣な腕では、私は倒せん!」

 あれ?賀東先生、話し方がおかしいですよ…?一人称『私』になってるし!

 二人の激しい斬り合いがつづく…!てか、賀東先生よく竹刀で刀と対等に斬り合えますね!なんだか…侍みたい!!

「俺は、負けるわけにはいかない!!」

「ふん…意気込みは良し…だが相手がヒヨッコではな!」

 賀東先生、完全にキャラが変わっちゃってるよ!!

「俺は…琳華を守る!!」

「琳華さん…?君は、まさか…琳華さんのお兄さん?…君は事故で亡くなったはずでは…!」

 え!琳吾さんって、亡くなったってことは…今そこにいるのは…幽霊!?


「…いいえ!その子は、琳華であり、琳吾でもあるの!」

「あんたは、ヴァニラ!!どういうことなの…?」

「…まだ決着がついてなかったの?あら、王子様、どうしてあなたが起きているの?これは、あなたの物語じゃないの!」

 ヴァニラが賀東先生に手をのばすと…賀東先生の意識が消えて、その場に倒れこんでしまった!

「賀東先生!!」

「さあ、青島琳吾。毒島リンゴを斬りなさい!!その子こそが、あなたの真の敵よ!!」

「あんた、何言ってんの!私は、琳吾さんの敵じゃないよ!敵は…『セカイを滅ぼす者』はヴァニラだよ!」

「俺は…。俺は…!」

「もう、じれったい!!早く、毒島リンゴを斬りなさい!!」

 ヴァニラは、謎の光を琳吾さんに向かって放った!

「うわああああああー!!」

 琳吾さんが苦しんでいる…。そして、琳吾さんの目から光が消えて…そして、私に斬りかかってきた!!

「待って、琳吾さん…!私の話を聞いて…!」

 琳吾さんは、意識がなくなってしまって、何かに操られてるみたい…!

「無駄よ!私が彼を操っているから!初めは、あんたが敵だと信じ込ませて、二人とも共倒れさせるはずだったんだけど…まさか、王子様が現れるなんて…想定外よ。私、あんた達二人の名前、大っ嫌いなの!!だから二人して殺し合ってくれればよかったのに…!!」

「ヴァニラ…!」

「彼は、もうあんたを斬るまで戦うことをやめないわ!!たとえ、琳華の肉体が滅んだとしても!!」

「琳華先輩…?まさか…琳吾さんって琳華先輩なの!?」

「そうよ!今、ここにいる青島琳吾は、青島琳華の肉体に宿った魂でしかないの!!」

「そんな…。だから、琳吾さんでもあり、琳華先輩でもあるってことなんだ…!」

「さあ、これで二人とも終わりよ!!二人の『リンゴ』はここで消えるの!!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ